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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2021/04/07 19:24

経営

マトリックス組織とは【組織構造/事業展開】

企業の組織構造は、事業の生産性やリソース管理に大きな影響を与えます。

経営改革の一環として、まず組織構造の刷新に取り組むのもひとつの方法です。

企業の組織構造には、ピラミッド型の階層構造の「ヒエラルキー組織」や、グローバル企業に多い「マトリックス組織」、

上下関係が存在しない「ホラクラシー組織」など、さまざまなものがあります。

この記事では、そのうちのマトリックス組織の特徴や、企業にもたらすメリット・デメリットについて解説します。

 

マトリックス組織とは?2つの部門が相乗効果を生む組織構造

マトリックス組織とは、2つの異なる部門を縦横で組み合わせ、それぞれの特性を活かす事業展開を行う組織構造です。

マトリックス組織の代表的なモデルが、現代のグローバル企業です。

現代のグローバル企業では、縦軸に営業、製造、研究開発といった職能部門、横軸に日本・アメリカ・中国といったエリア部門が並び、

職能部門のリーダー(ラインマネージャー)とエリア部門のリーダー(エリアマネージャー)が協力し、部門横断的に仕事を進めます。

たとえば、同じ営業部門でも、日本・アメリカ・中国といったエリアごとに特性が違います。

そこで、エリアごとに複数の営業プロジェクトをつくることで、地域特性に合った営業活動を展開できます。

2つの部門をかけ合わせるマトリックス組織は、これまでの伝統的な組織構造と比べて、柔軟な事業展開が可能な組織構造です。

マトリックス組織の3つのタイプ

マトリックス組織には、大きく分けて3つのタイプがあります。

  • ストロング型:独立したプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)を設置し、プロジェクトマネージャーが個々の事業展開を統括する
  • ウィーク型:プロジェクトマネージャーを設置せず、各部門のメンバーが自主的に協力しあい、事業展開を行う
  • バランス型:各部門の現場からプロジェクトマネージャーを選任する、ストロング型とウィーク型の中間のタイプ

もっともコストがかからないのはウィーク型ですが、

プロジェクトマネージャーを設置するストロング型には、指揮命令系統がわかりやすいという利点があります。

自社の特性に合わせて、マトリックス組織のタイプを選びましょう。

 

マトリックス組織の2つのメリット

マトリックス組織には、ほかの組織構造と比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、マトリックス組織の2つのメリットを解説します。

人的資源を有効活用できる

マトリックス組織では、社員が複数の事業へ部門横断的に関わって仕事をするため、人的資源を有効活用できます。

マルチプレイヤーを生み出せるため、新しく人材採用を行う必要がなく、限られた人的資源で事業展開を行えます。

グローバル展開に強い

マトリックス組織の採用事例が多いのが、積極的に海外展開を行っているグローバル企業です。

縦軸に職能部門を置きつつ、横串を通すようにエリア部門を組み合わせることで、進出先の地域特性に合わせた柔軟な事業展開が可能です。

 

マトリックス組織の2つのデメリット

マトリックス組織には、デメリットも2点あります。メリットとデメリットを比較し、自社に合った組織構造を選択することが大切です。

組織内で対立が生じやすい

マトリックス組織は2つの部門を組み合わせ、縦横の関係を作り出す組織構造です。

同時に2人のリーダーが存在するため、指揮命令系統が混乱し、組織内で対立が生じる可能性があります。

組織内の対立を避け、スムーズに組織構築を行うには、マネジメント層のコミュニケーション能力が求められます。

2つの部門で緊密にコミュニケーションを取り合い、協働していく姿勢が必要です。

リソースの配分がむずかしい

また、マトリックス組織にはリソースの配分が難しいという欠点があります。

従来は、営業、製造、研究開発といった職能部門だけで仕事をしていました。

マトリックス組織では、ここに日本・アメリカ・中国といったエリア部門などをかけ合わせ、複数のプロジェクトが乱立します。

プロジェクト同士でリソースの奪い合いが起きるリスクもあり、投資効果や費用対効果の見極めが必要です。

 

マトリックス組織の強みや弱みを知り、組織改革への着手を

マトリックス組織は、複数の部門を横断的に組み合わせ、それぞれの部門の特性を活かした事業展開を行う組織構造です。

積極的に海外進出を狙うグローバル企業から、比較的事業規模が小さく、限られた人的資源を有効活用したい企業まで、

さまざまな企業に採用事例のある組織構造です。

マトリックス組織には、「ストロング型」「ウィーク型」「バランス型」の3つのタイプがあります。自社の特性にあったマトリックス組織を採用しましょう。

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