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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2022/12/27 10:30

資金繰り

フリーキャッシュフローとは?意味や作成の義務を解説

読了まで約2分

フリーキャッシュフロー(FCF)とは、会社が事業を展開して得た利益の中で、自由に使えるキャッシュのことです。
フリーキャッシュフローの他に、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフローなどがあります。

本記事では、フリーキャッシュフローについてわかりやすく解説します。

 

フリーキャッシュフローとは

フリーキャッシュフローとは、会社の利益のうち、その会社が自由に使えるお金のことです。
企業が事業活動を通じて得た資金のうち、自由に使える額を意味します。

キャッシュフローは営業活動によるキャッシュフロー・投資活動によるキャッシュフロー・財務活動によるキャッシュフローの3つで構成されています。

営業キャッシュフローとは会社の営業活動で得たキャッシュフローで、投資キャッシュフローとは会社を維持するために必要なキャッシュフローです。
財務キャッシュフローとは、借入や返済など金融機関からの融資、増資や減資など株主に対する配当金支払いなどを指します。 

自由に使えるフリーキャッシュフローがわからないと、借入金の返済や株主への配当金も分配できません。

さらに、将来の事業拡大のための貯えも必要です。
フリーキャッシュフローが多いほど経営が安定した優良企業ということになりますから、株価も上がり銀行からの融資も受けやすくなります。

また、フリーキャッシュフローにより資金に余裕ができれば新たな融資を受ける必要もなくなり、現在抱えている借入金の返済に充てることができます。
こうして借入金を減らしていけば、さらに自己資本比率が高まるので経営が盤石になります。 

逆に、フリーキャッシュフローがマイナスの会社は自由に使える資金がないので、銀行から融資を受けたり資産を売却するなどして資金を調達しなければならなくなります。
こうなると経営が悪化していくのでさらに融資が受けづらくなるという悪循環に陥る可能性があります。

 

積極的な投資はフリーキャッシュフローがマイナスになる?

フリーキャッシュフローがプラスかマイナスかは、会社の状況を見る重要なポイントになります。
大きくプラスとなっている場合、資金に余裕があるといえます。

一般的に、フリーキャッシュフローはプラスである方が好ましいですが、ただ単にプラスであれば良いということではなく、内容については精査が必要です。

フリーキャッシュフローがマイナスだったからといって、必ずしもその会社が経営困難に陥っているわけではありません。
会社は、今後の成長を見込んで多額の投資をすることがあります。 

そうすると、当然ながら翌年のフリーキャッシュフローはマイナスになってしまいます。
投資したのにまだ資金が回収できていないのですから、そうなるのが当たり前です。

しかし、この場合は経営が暗礁に乗り上げてマイナスになったのとは違って、将来の事業拡大のために投資した結果ですから、将来フリーキャッシュフローがプラスに転じる可能性が高いのです。
このため、企業のフリーキャッシュフローを見る場合は、数年にわたってチェックする必要があります。

また、フリーキャッシュフローの計算結果だけを見るのではなく、その会社が大きな設備投資をしていないかを見て、総合的に判断することも大切です。

特に設備投資もしていないのにフリーキャッシュフローがマイナスになっていれば、本当に経営難に陥っている可能性が高くなります。

 

作成の義務

上場企業はキャッシュフロー計算書の作成が義務付けられています。
中小企業は義務付けられていませんが、だからといってキャッシュフロー計算書が必要ないということはありません。

むしろ、中小企業こそキャッシュフロー計算書を作るべきかもしれません。

というのは、中小企業は上場企業ほどの資金力がないので、少し事業が頓挫しただけで一気に経営が悪化することもあるからです。

中小企業にとってキャッシュフロー計算書を作成することは、自社の状況を把握するために必要なだけでなく、取引先の経営状況を知るためにも重要です。
そのため、自社でキャッシュフロー計算書を作成するとともに、取引先にも作成してもらえれば理想的です。

 

キャッシュフロー計算書でわかること

キャッシュフロー計算書は、営業・投資・財務の3つの分野にわたって作成されます。

しかも、今期中のキャッシュの増減額を把握できる上に、期末時点でどの程度のキャッシュがあるか予想することができます。
このように、キャッシュフロー計算書を作成すると損益計算書では見えない細部にわたって会社の収支情報を得ることができるのです。

経営者にとって、キャッシュフロー計算書を見るのは辛いことかもしれません。

それは、否応なく会社の現実を突きつけられるからです。
しかし、これから目を背けるような経営者が運営する会社は、数年後フリーキャッシュフローがプラスになる可能性はあまり期待できません。

 

フリーキャッシュフローの計算方法

フリーキャッシュフローの計算方法は以下の通りです。
「営業活動によるキャッシュフロー - 投資活動によるキャッシュフロー」

これ以外にもフリーキャッシュフローの算出方法は様々ありますが、一般的な方法は、営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引く方法です。

例えば、営業キャッシュフローが100、投資キャッシュフローが△30の場合、100+△30でフリーキャッシュフローは70になります。
つまり、この会社が自由に使うことができる資金は70ある、ということです。

 

キャッシュフローを増やして経営を安定させる

フリーキャッシュフローとは、会社が得た利益の中で、自由に使える現金のことを指します。

フリーキャッシュフローが多いほど会社の経営が安定している優良企業ということになります。
資金に余裕ができ、新たな融資も受けやすくなり、借入を早期に返済できるなどプラスの面が多くなります。

フリーキャッシュフローは基本プラスであることが好ましいですが、理由や財務活動とのバランスなど全体との調和を見て考えるようにしましょう。

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