2021/05/17 22:07
経営
タレントマネジメントとは【人材活用/経営戦略】
企業の成長に大きく影響するものの1つとして、「人材」が挙げられます。
そしてその人材を適切に運用していくことで、さらなる発展を目指す取り組みである「タレントマネジメント」が昨今では高い注目を浴びているのです。
そこで本記事では、タレントマネジメントが各企業にどのように役立つのか、詳しく解説していきます。
経営目標の達成を目的とした人材戦略
タレントマネジメントとは、日本語にすると「素質や技量の運営管理」であり、
ビジネスシーンでは「各企業の経営目標の実現に向けた取り組み」という意味で使われています。
例えば幹部候補の育成や新たな人材の投入といった、さまざまな施策を行うことで、企業としての確かな成果を出すことを目的に実施するものです。
こうしたタレントマネジメントを通して、事業を支える人材たちが各々の能力を確実に発揮することで、自社のさらなる成長を目指します。
タレントマネジメントによって生じるメリット
では具体的に、タレントマネジメントがどのように役立つのか見ていきましょう。
柔軟な人材活用に有効
少子高齢化の影響で国内全体の労働人口も減少しており、企業にとっては人材の確保が非常に大きな課題になっています。
そこでタレントマネジメントによって社内の人材リソースを有効活用することで、わざわざ人員を増やさなくても、新たな可能性や伸びしろが生まれるのです。
また市場のグローバル化が進んでいる昨今では、世界的な競争力の向上も重要とされています。
こうした状況下だからこそ、タレントマネジメントを通じたグローバル人材の育成をすることで、より幅広い事業展開につなげることが可能です。
働き方改革の促進をサポート
タレントマネジメントによって適材適所の人員配置ができれば、おのずと業務効率の向上につながり、
働き方改革で注目されやすい長時間労働の改善に役立ちます。
いくら優秀な人材がいたとしても、本来の能力を発揮できるポジションにいなければ、本来自社にもたらすはずのメリットも少なくなってしまうでしょう。
各々のパフォーマンスが向上すれば、その分業務に掛かる時間も軽減でき、結果的に労働環境を良くすることになるのです。
タレントマネジメントを進める際に押さえたいポイント
実際にタレントマネジメントを実行するにあたり、注意しておきたい部分について以下から解説していきます。
社内の人材リソースの可視化・分析をする
まずはどんな戦略を立てるのにも必要なのが、現状を把握することです。
現時点で社内にどのような人材が在籍しているのか分からなければ、新規採用すべきなのか育成すべきなのか、的確な方向性に導くことはできません。
タレントマネジメントを実施する際の大前提として、社内の人事情報を明確にすることから始めるのがベストです。
PDCAサイクルにもとづく中長期的な戦略を立てる
社内の人材リソースがしっかりと把握できたら、達成したい目標や解決すべき課題など、現状に沿ってどの層に手を加えるべきか決める必要があります。
ただ漫然と管理するのではなく、あくまで明確な戦略をもとに進めていくのがタレントマネジメントです。
ただし動かす対象は人間なので、計画どおり進むとは限りません。
そのためプランニング⇒実行⇒結果の確認⇒修正というように、PDCAサイクルを回しながら最終目標に向かっていく必要があります。
従来の制度を見直す
タレントマネジメントは、単純な社員育成や採用計画を実行するだけではありません。
例えば優秀な人材を定着させるために、能力に見合った報酬やキャリアアップなどのケアなどもタレントマネジメントには重要です。
社内の人材を柔軟に活用していくためには、古くからの慣習や体制も変えていかなければなりません。
例えば新たな人事評価制度を設けるなど、場合によっては新たな工夫をする必要があります。
新たなシステムの導入を検討する
より的確なタレントマネジメントを進めていくには、システムを通じた万全の管理体制が欠かせません。
またタレントマネジメントに使えるシステムの種類はいくつもあり、方向性に応じて導入すべきものは変わってきます。
アナログではどうしても追いつかない部分が出てくるので、より適切なツールを取り入れて、効率良く正確に情報を管理するのがベストでしょう。
タレントマネジメントで先を見据えた経営管理を
自社の事業発展を支えているのは人材であり、経営戦略にも不可欠な要素です。
特に労働者の確保がどんどん難しくなっている昨今においては、有効的な人材活用が非常に重要です。
時代の流れに取り残されないためにも、タレントマネジメントによって人材リソースの有用性を高めることで、
今後の先行きに大きな影響を与える意識を持っておくことをおすすめします。
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