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株式会社武蔵野経営サポート事業部

MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2022/11/21 14:00

経営

フィードフォワードとは【コミュニケーション/人間関係】

スムーズな業務遂行を促す方法として、「フィードフォワード」という手法が広まり始めています。
フィードフォワードは簡単に言うと「未来軸の思考」であり、自社内における人材の連携や育成にも活用できるものです。

本記事では、実際にビジネスにおいてどのように活かせるのか、詳しくご紹介していきます。

 

フィードフォワードは意欲を高めるのに有効

フィードフォワードとは、先を見据えて「これからどうすべきか」を追求していく考え方を指します。
ちなみに対となるのが、過去の行動にもとづき、今後に活かすべき点を見出す「フィードバック」という思考方法です。
対してフィードフォワードは、今後どうなりたいかというような目標や将来像に向けて、具体的な策を考えていきます。

大まかに言えばフィードバックは改善、フィードフォワードは向上といったイメージです。

ビジネスシーンでは、フィードフォワードもフィードバックも双方ともに必要ですが、場面に応じた使い分けが欠かせません。
例えばPDCAサイクルに沿った業務改善では、効果測定と修正の段階を踏むため、フィードバックが必要です。
しかし一方で上司から部下への指導などにおいては、フィードバックによって「否定された」と感じさせてしまい、結果相手が委縮して上手く次に活かせないケースも考えられます。

より前向きな考え方であるからこそ、特にフィードフォワードはコミュニケーションに取り入れると有効的です。
未来の話ができるため、自然と互いのモチベーションも上がっていきます。フィードフォワードによって、相手の意欲を高める言葉が掛けられるのです。

また似たような用語で、「ティーチング」と「コーチング」があります。

「ティーチング」とは、主に業務内容や知識などを指導することを指します。先生のような立場にある「教える側」と、生徒にあたる「教えられる側」が存在します。
一方、フィードフォワードは教える側と教えられる側を明確に区別しません。

また「コーチング」とは、社員に対して問いを繰り返す中で、新たな考え方へと導く手法です。
未来志向を促し、気付きを与えるという点では、フィードフォワードと重なる部分はありますが、コーチングは質問を受ける人とコーチの立場がはっきりしています。
また、コーチとしてゴールに導く役割が期待される点もフィードフォワードとは異なります。

 

フィードフォワードを導入する目的

フィードフォワードを導入する際には、明確な目的を持って取り組むことで、具体的な課題解決に繋がります。ここでは3つご紹介します。

チームの結束力を強化する

社員同士が前向きに意見を出し合ううちに、チーム全体の雰囲気も良くなります。
「お互いの課題を解決していこう」という意識が芽生え、チーム全体の結束力が強まります。
ほかの社員が抱える問題を当事者として取り組み、困ったときにはお互いに支え合いながら成長する環境も構築していきます。

ハラスメントを防止する

フィードバックは上司や先輩社員からの一方的な指導になりがちで、言葉の選び方や態度などによって、ハラスメントととらえられる可能性があります。
前向きに未来を話し合うフィードフォワードを取り入れれば、管理職やリーダーはハラスメントにつながりづらい指導方法を習得でき、
ハラスメントが原因によるトラブルのリスク軽減につながります。

若手人材を育成する

 企業の将来を担う若手の育成は、企業が存続するための重要な課題です。人材育成が滞ったり、途中離脱したりしてしまっては、経営上大きな損失です。
社員自らさまざまなアイデアや意見を出し合い、将来に向けた前向きな意見を交わせる環境をつくることで、主体的に物事を考え実行できる人材の育成につながります。

 

フィードフォワードが職場にもたらす効果

ではフィードフォワードによって、実際にどのようなメリットが生じるのか、詳しく見ていきます。

円滑な人間関係を構築できる

先ほども出てきたように、フィードフォワードは特にコミュニケーションが必要なシーンで役立ちます。
アドバイスをするにしてもフィードバックのように「この部分は直したほうが良い」と言われてしまうと、「自分は認めてもらえていない」と感じてしまうものです。

しかしフィードフォワードによって「次はどんな結果にしたいか」を軸に話をすることで、相手のネガティブな感情を引き出さずに済むでしょう。
さらにフィードフォワードにもとづいた前向きな話し合いができれば、その分コミュニケーションも活発になります。

具体的な行動を促す

フィードバックではどうしても反省の要素が強くなってしまいますが、フィードフォワードで先を見据えた思考回路ができれば、「これから何をすべきか」が明確に見えてくるでしょう。
フィードフォワードを通じて、改善点の洗い出しではなく、目標に向けた計画が推進できます。

 

フィードフォワード導入のデメリット

フィードフォワードを導入しても、従来のフィードバックの方がスムーズに仕事を進めやすいと感じる社員も多いでしょう。
新しい手法や習慣を浸透させるには、どうしても一定の時間がかかり、導入してすぐに機能させることは難しく、
フィードフォワードの手法を教えるためのレクチャーやトレーニングなどは、時間をかけて行わなければなりません。

また、フィードフォワードを導入するにあたって、社員はもちろん上司にあたるメンバーも含めて、全員からコンセンサス(共通理解)を得ていないとうまく行きません。
フィードフォワードについての理解があるという前提を作るために、メンバーの理解を得たり、反対派を説得する必要があります。

 

フィードフォワード実践の流れ

相手の許可を得る

ネガティブフィードバックを行う際の鉄則として、相手に受け入れる心構えをしてもらうということが挙げられます。
できなかったことや能力不足への指摘を受け入れるには心の準備が必要です。これは、フィードフォワードでも同様です。
まずフィードフォワードを行う際には、本題に入る前に許可を得て、相手に話を聞く姿勢を作ってもらいましょう。

 具体的に事実を伝える

フィードフォワードで大切なことは、事実を具体的に伝えることです。特に、不足点や成長課題を指摘するときほど、具体的に指摘することが大切です。
なお、事実を具体的にフィードバックするときには、「客観的な事実」と「主観的な事実」の区分けを意識することが重要です。 

未来へと意識を持っていく

フィードフォワードを行う場合には、相手に未来志向で考えてもらい、相手の意見を受け止めることが大切です。
上司の個人的な経験や主観に基づいて一方的にアドバイスするのではなく、まずは相手に一度質問して自ら考えさせましょう。

過去への反省ではなく、“よりうまく行うための方法”や“うまくできたらどうなるかの結果”などの未来に、意識を持っていく伝え方が重要です。

 

フィードフォワードを導入するときのポイント

フィードフォワードを導入する際には、まず前例や慣習にとらわれないよう注意することです。
実現が難しいと思われるアイデアでも、これまで思いもしなかったような新しい解決法や手段が見つかることもあるでしょう。
結果として実現できないと判断した場合でも、未来に向けて意見を出し合った時間は社員同士の結束力を高め、組織強化に繋がります。

状況に応じてフィードバックと併用することも大切です。
例えば、実際の業務を通じて、上司や先輩社員が、部下や後輩を指導する際、重大なミスを防ぐために、できなかった点や直すべき点を明確に伝えるフィードバックが有効といえます。

一方で、フィードバックをすることでモチベーションが低下してしまう社員がいる場合、フィードフォワードを取り入れ、より効果的な手法を検討する必要があります。
それぞれを効果的に活用できるよう、実践を繰り返しながら、適切なスキルを身につけることが大切です。

最後に、将来を見据えたとき、今の状況を改善しなければならないことも出てきます。しかし、フィードフォワードでは誰かを否定したり、ダメ出ししないことが大前提です。
改善するために、その人個人だけでなく「チームとしてどのようにすればより良いか」など、助け合いの精神を持つことで、フィードフォワードにおいて重要なポイントといえるでしょう。

 

フィードフォワードが活用しやすい場面例

次からは、フィードフォワードの取り入れ方の一例についてご紹介します。

新人向けの導入時の教育

特に新入社員は職場に慣れておらず、どうしても社内では弱い立場と本人は認識してしまいがちです。
例えば営業の同行後などに教育担当からフィードバックを受けてしまうと、自分より強い立場の人間からの言葉であることもあり、「叱られた」と受け取ってしまう可能性があります。
そのため新人の指導では、「次からはどうしたい?」というように、フィードフォワードによって本人自らが先を考えられる思考へと導くことが重要です。

管理職とメンバー間のコミュニケーション

管理職になると他者からの指導やアドバイスを受けることは減り、なおかつ部下からフィードバックするのはなかなか難しいでしょう。
しかし成長し続けるためには、周囲からの意見を聞き入れることは欠かせません。

そこでフィードフォワードによるコミュニケーション方法が浸透していけば、部下からの指摘もしやすくなります。
「見直すべき」ではなく「目指したい」という希望として、自分の考えを発信できるためです。
管理職側にとっても、より幅広いアイデアに触れることにつながります。

社内ミーティング

フィードフォワードにもとづいた会議やミーティングができれば、柔軟な発想を生み出す機会も増えます。
過去の結果に固執せずに未来の話ができるため、より創造性も高められるでしょう。
特に新しいサービスや製品の開発といった新規事業には、どんどん新しいアイデアを生み出していける、フィードフォワードの考え方が非常に役立ちます。

 

フィードフォワードによって組織力を向上

フィードフォワードは、コミュニケーションの活性化や新たなアイデアの創出にもつながりやすくなる概念です。
またフィードフォワードには、社内のシームレスな人間関係を生み出す効果も見られます。
こうしてフィードフォワードによって組織内の連携が強まれば、その分生産性も高められるでしょう。
強い組織を構築するためにも、フィードフォワードを取り入れるのは得策です。

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