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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2022/12/27 10:30

経営

センスメイキングとは?意味や活用例を解説

今、目の前で起きている事象に対して、どのような感想を持ち、どのような行動を取るかによって、同じ状況からでもその後の展開が異なることは多々あります。
つまり物事にどのような意味づけを行うかが結果に大きな影響を及ぼすということですが、まさにそのことを「センスメイキング」と呼びます。

本記事では、センスメイキングとは何か、センスメイキングが必要とされる理由、センスメイキングの活用例などについて、解説します。

 

センスメイキングとは

センスメイキングとは、これまでの経験や今起きている事象などに対して能動的に意味を与えたり、想定外の出来事に意味づけを行ったりして状況を好転させるプロセスのことを指します。
日本語に直訳すると、「意味付け・納得」という意味を表します。

現在の複雑化するビジネスシーンにおいては、過去の経験を参考にしたりデータ分析を行ったりしても、絶対的な「正解」を導き出すのは難しいことです。

そのような状況において、組織やチームのリーダーが現状に意味づけを行い、周囲を納得させるストーリーを語ることによって、次の行動を起こすための推進力となるのが、センスメイキングなのです。

90年代の終わりから2000年代初頭にかけて、アメリカの組織心理学者カール・ワイク氏らを中心に発展し、現在ではさまざまな分野で活用されています。
日本では、早稲田大学大学院教授の入山 章栄氏が、センスメイキングを「腹落ちの理論」として持ち込んだことで注目を集めています。

センスメイキングの具体例

センスメイキングを分かりやすく表現している具体例として用いられることが多いのが、雪山演習で遭難したハンガリー軍の部隊の話です。

偵察部隊が雪のアルプス山脈で遭難し、吹雪の中で死の恐怖に怯えていたところ、たまたま1人の隊員のポケットの中に地図を発見しました。
隊員たちはその地図を見ることで落ち着きを取り戻し、その地図を頼りに無事全員下山することに成功したのです。

しかし後々確認したところ、その地図は部隊が遭難していたアルプス山脈のものではなく、ピレネー山脈のものだったことが分かりました。
危機的状況においてでも、地図の存在によって「下山できる」という希望が湧いて、納得して能動的に行動できたことがよい結果につながった、ということを示すエピソードとなっています。

 

今、センスメイキングが必要とされる理由

現在のコロナ禍やDXなどのデジタル化の推進など、目まぐるしく変わるVUCA時代にこそセンスメイキングは必要とされ、ますます注目を集めるようになりました。
ここではセンスメイキングが注目され、必要とされるようになった背景について説明します。

先行きの見えない昨今において、ときには事実を正確に見抜くことよりも、全員が納得する答えを導いて行動に移していくことが大事とされることもあります。
まさにそれがセンスメイキングそのものであり、組織やチームのメンバーを納得させられるだけの意味づけを行えるかどうかが、非常に重要なのです。

時代が移り変わればセンスメイキングの重要性もまた変わりゆくかもしれませんが、現在においては、組織やチームに対して強い影響力を持つ人物がセンスメイキングを駆使できるかどうかが、競争力に大きな差を生み出す要因となるでしょう。

 

センスメイキングの活用例

センスメイキングは、主に組織改革や経営戦略などで用いられることが多いです。
それぞれの場面でセンスメイキングがどう活用されるかについて、以下で説明します。

組織改革

組織の改革を行う際、改革内容が正しいかどうかは誰にも分からないことが多いです。

しかしそのような状況においてでも、今後のビジョンに意味づけを行い、関係者を納得させて変革を進めていくことが求められます。
「組織を現状の姿から変化させることにどのような価値を見い出すか」という観点において、センスメイキングを活用することができます。

経営戦略

センスメイキングによってメンバーが共通の認識を持つことができていると、経営危機に陥ってしまったときや市場が伸び悩んでいるときなど、自社にとって逆風が吹いているときでも、しっかりとした軸がある状態で対応することができます。

経営戦略によって危機的状況を脱したい場合やポジティブな変化を起こしたい場合には、センスメイキングが非常に役立つでしょう。

 

センスメイキングに必要なポイント

センスメイキングでは

  • 目標の共有
  • ストーリー
  • 具体化するビジュアライズ

という3つがポイントとして挙げられます。

目標の共有はメンバーのモチベーションにつながる

目標(ビジョン)を共有することで、メンバーは納得して能動的な行動に移せるようになります。

将来どうなるかが不明瞭な状況よりも、「将来はこうなりたい」という目標が共有されている方が、メンバーも目標に向けてどのように動くかを能動的に考えられ、モチベーション向上にもつながるでしょう。

ストーリーはビジョンの背景を説明

ビジョンを共有した後は、設定するにいたった背景を説明しましょう。

例えば、SDGsに取り組むという目標だけがあるよりも、事業を通して社会貢献をして成熟した社会を目指すためというストーリーまで含まれている方がより目標達成に邁進できます。

2つのポイントを踏まえて具体的な行動に落とし込む

目標、ストーリーが共有できたら、最後に目標達成に向けた具体的な行動を業務に落とし込みます。

ビジョンとストーリーの共有で高まったモチベーションを活かして、具体的にどのような作業をしていけばいいのかを業務工程のなかに落とし込み、メンバーが納得して働けるような状態を整えましょう。

 

センスメイキングの3段階プロセス

センスメイキングは、大きく3段階のプロセスからなります。

①環境の感知

企業を取り巻く状況に何らかの大きな変化があったとき、それに関する情報をいち早くキャッチするプロセスです。

②解釈・意味付け

環境の変化や企業の方向性に対して意味づけを行い、いま何が起きているのか、何をすべきなのか、全員がやるべきことを納得し、同じ方向を向くよう足並みを揃えるプロセスです。

③ 行動・行為

おおまかな方向性に沿って行動を起こし、その結果から情報を収集して、試行錯誤しながら周りを動かし行動に移すプロセスです。
センスメイキング理論における行動は、試行錯誤の連続の中で最適解を求めていく相対主義的な進め方と言えます。

 

センスメイキング理論の7大要素

①アイデンティティ

自己や所属する組織が何者なのかを明確に認識・証明することです。

②回想的な振り返り

何が正しく何が間違っていたのか、過去を振り返り検証し、腹落ちして記憶することです。

③周囲への働きかけ

行動を通して自らの認識・環境に働きかけます。

周囲を巻き込む行動で情報を獲得し、ゴールへと向かいます。

④社会性

センスメイキングは社会活動であり、無意識のうちに他者に左右されています。
個人ひとりでは成立しません。

⑤進行中のプロセス

過去を振り返り、繰り返されるプロセスの循環によって成立します。

センスメイキングは、継続する進行中の概念です。

⑥情報の部分的認知

人は抽出された手がかりを基に、結論に至る行為を導き出します。
センスメイキングで取るべき行動は、抽出された手がかりが起点となっているのです。

⑦正確性よりも説得性

人は、正確性よりも説得性を好みます。
予想外・不確実性の高い出来事に直面したとき、人を引きつけ納得させられるストーリーが重要視されます。

 

センスメイキングで未来への準備を

センスメイキングを活用することで、現在の状況をうまく好転させられる場合があります。

組織のリーダー的立場の人がセンスメイキングをうまく活用できるかどうかで、その組織の生産性、ひいては未来の姿なども大きく変わってくるでしょう。

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