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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2021/04/17 15:06

人材育成

ピア効果とは?活用するメリットや導入事例などについて解説【生産性/行動力】

読了まで約2分

ピア効果は、「学び合い」として教育の現場で以前から活用されていましたが、近年ビジネスシーンでも活用されていることをご存知でしょうか。

ピア効果とは、同じ組織のメンバーに触発され、お互いの生産性や行動力などに影響を与えることです。

メンバーに対して適度な競争意識を持たせることによって、自主性を持ったメンバーを増やし、強い組織を作ることが可能です。

今回は、ピア効果が注目されている背景や、組織に活用するメリットなどについてご紹介します。

ピア効果とは

ピア効果とは、元々心理学用語として使われていた言葉で、同じ組織に所属している仲間の影響によって、個人の能力や行動が変化することを指します。

教育現場やビジネスシーンで、能力が高い者同士が集まると、双方の思考や言動に良い影響を与え、組織全体の能力が向上するというもの。

一方で、組織を構成するメンバーのレベルに差があると、双方にネガティブな感情を持ちやすく、向上意欲が減退すると言われています。

ここでは、組織に好影響な「正のピア効果」と、悪影響につながる「負のピア効果」についてそれぞれご紹介します。

正のピア効果

正のピア効果とは、能力や意識が高い仲間が集まり、同じ環境で切磋琢磨することで、組織全体のレベルが高まることです。

レベルが同じ程度のメンバーが集まり、「負けたくない」という健全な競争心が生まれることによって、

モチベーションが高まり業務や勉強に集中することができます。

負のピア効果

負のピア効果とは、メンバーの言動が他のメンバーに悪影響を与えることで、個人だけではなく、組織全体の生産性や能力を低下させてしまうこともあります。

負のピア効果が続いてしまうと、雰囲気が悪くなり現場を疲弊させてしまうため、組織から離脱者が発生したり、

メンバーのモチベーションが下がったりするといったことも起きてしまうのです。

 

ピア効果が注目されている背景

以前からピア効果は教育現場で活用されてきましたが、一体なぜビジネスシーンでも活用されるようになったのでしょうか。

ピア効果が注目されている背景についてご紹介します。

個人の能力向上が求められるようになった

人材の流れが活発になったり、少子高齢化による人手不足の影響で、今まで以上に個人の能力の向上が求められています。

「企業は人なり」という言葉があるように、企業は従業員の能力によって大きく変わるものです。

従業員一人ひとりが成長し、組織全体へ正のピア効果を波及させる目的があります。

働き方改革によって長時間労働が是正され始めた

ピア効果が注目されている背景に、官民共同で働き方改革が推進されていることによって、多くの企業で長時間労働が是正され始めていることが挙げられます。

今までと変わらない業務量を短時間で終わらせるためには、チームが一丸となって業務に取り組む必要があるのです。

 

ピア効果を組織に波及させるメリット

正のピア効果が組織に生まれると、主体性を持ったメンバーが増え、強い組織を作り上げることが可能になります。

ここでは、ピア効果を組織に波及させるメリットについてご紹介します。

個人の弱点を補完し合う新たな文化が醸成される

メンバーの言動がお互いの生産性や思考、行動などに大きく影響するピア効果。

ピア効果を組織に波及させることによって、個人の弱点を補完し合う文化を作り上げることができます。

「組織をより良くするためには」という思考が働き、お互いが持っている知識を共有したり、

個人の弱点を補完し合う関係が構築されたりするため、成果にコミットできる組織になります。

組織全体の生産性が高まる

そもそもピア効果は、同程度の能力を持っているメンバー同士を競わせることで、成果の向上を生み出すものです。

「このままではいけない」という健全な危機感が個人に芽生えることで、組織全体の生産性が高まる効果があります。

 

ピア効果を人材育成に導入している事例

ピア効果を企業の人材育成に導入している例として、「ピアボーナス報酬制度」が挙げられます。

ピアボーナス報酬制度とは、「Peer(仲間)」と「Bonus(報酬)」を組み合わせた言葉で、従業員同士で報酬を贈り合う制度です。

企業における評価といえば、上司が部下を評価する手法が一般的でしたが、作業量や達成率といった表面的なことしか見えないデメリットも。

そこで打ち出されたのが、ピアボーナスです。

ピアボーナスは、上司よりも現場の状況を把握している従業員同士がお互いを評価するため、

数字に直結しなくても組織にプラスに働いたことなどを評価することができます。

 

ピア効果を活用して「逆境に強い組織」を作ろう

今回は、ピア効果についてご紹介しました。

ピア効果は、メンバー同士が切磋琢磨することで、双方の生産性や行動力に影響を与えることです。

ピア効果を活用し、チームが一丸となって業務に取り組むことで、生産性高く業務を行うことができたり、

従業員の主体性を成長させたりすることができます。

今回ご紹介した内容を参考にピア効果をチームに波及させ、逆境に強い組織を作っていきましょう。

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