更新日:2021/01/23 21:25
経営
コミュニケーション
組織開発とは【組織づくり/コミュニケーション】
読了まで約2分
近年、ビジネスシーンでは人材開発ならぬ「組織開発」というキーワードが注目されています。
人材開発と違い、従業員(人材)ではなく組織全体のあり方を変えていくのが、組織開発の目的です。
組織開発に取り組むことで、組織が持つ潜在能力の開花や、組織の活性化を達成することが可能です。
この記事では、組織開発の基本的な考え方や、組織開発のステップについて解説していきます。
目次
組織開発とは?組織の「ソフト面」を開発し、パフォーマンスを高める
組織開発(OD:Organization Development)とは、行動科学の理論に基づき、組織のあり方をより良く変えていく計画的な働きかけを意味します。
会社組織には、人事制度や組織体制といった「ハードの部分」と、
組織風土や社員同士の関係性といった目に見えない「ソフトの部分」の2つの側面があります。
組織開発のアプローチの主な対象は、会社組織の人間的な部分を代表する「ソフト面」です。
職場の雰囲気を改善したり、組織文化を育てたりすることによって、会社組織が持つ潜在力を開放し、パフォーマンスを最大化するのが組織開発の目的です。
組織開発のアプローチは、「対話」と「協働」の2つのキーワードで表現できます。
「対話」とは、従業員との双方向的なコミュニケーションを通じて、従業員の意識や考え方の部分を変えていくことを意味します。
また、「協働」は従業員同士が1つのチームとして機能するように働きかけ、会社組織としてのまとまりを強化していくことを意味します。
従業員の意識、関係性の両面から働きかけを行うのが、組織開発の一般的なアプローチです。
具体的には、従業員の「気づき」を促すコーチング、組織内のチームづくりを支援する「チームビルディング」、
ファシリテーター(促進者)を立てて会議やプロジェクトが円滑に進むようサポートする「ファシリテーション」といった手法が使われます。
組織開発の6つのステップ
組織開発にはさまざまな手法があり、自社に合ったものを選ぶことが大切です。
ここでは、一般的な組織開発で使われる6つの手順を解説していきます。
組織開発のゴールを決める
まずは、組織開発を通じて、会社組織のどの部分を改善したいのかを決めましょう。
従業員のコミュニケーションを促進したいのか、職場の雰囲気を明るくしたいのか、従業員満足度を改善したいのか、組織開発にはさまざまな目的があります。
まずは、会社として目指すゴールを決めるのが組織開発の第一歩です。
サーベイやインタビューを実施する
次に、会社組織の現状を把握するため、従業員を対象としたサーベイ(アンケート調査)や、インタビュー(聞き取り調査)を行います。
従業員の生の声を聞き、会社組織がどのような問題点を抱えているのかを理解することが大切です。
調査結果に基づき、会社組織の課題を洗い出す
調査結果に基づき、会社としてのゴールを達成するうえで、どのような点が課題となっているかを洗い出します。
課題の種類に応じて、組織開発のアプローチを選択します。
たとえば、従業員のコミュニケーションやチームワークが不足している場合、チームとしての協働を促す「チームビルディング」が有効です。
従業員に主体性や当事者意識を持ってほしい場合は、従業員の意識を変えていく「コーチング」の手法がよく使われています。
仮初めのアクションプランを立てる
組織開発のアプローチが決まったからといって、いきなり全社的にアクションプランを実施するわけではありません。
まずは仮初めのアクションプランを立て、特定の部署や部門に対象を限定し、小規模なトライアルを実施しましょう。
フィードバックを検証し、プランを改善する
次に、トライアルのフィードバックを受け取り、効果検証を実施します。
期待したほどの成果が出ていない場合は、フィードバックを元にアクションプランを改善し、さらなるトライアルを実施するケースもあります。
成功モデルを完成させ、全社的に展開していく
アクションプランの効果検証が完了したら、成功モデルを全社的に展開していきます。
初めての社員でも問題なく参加できるよう、運用フローやマニュアルを整備しましょう。
全社的に成功モデルを展開した後も、定期的にアクションプランの棚卸しや振り返りを行い、PDCAサイクルを回していく姿勢が大切です。
組織開発に取り組み、組織全体のパフォーマンスを改善しよう
組織開発とは、コミュニケーションや組織風土といった組織のソフト面を改革し、組織全体のパフォーマンスを高めていく施策です。
組織開発のアプローチは、「対話」と「協働」の2つに集約されます。
従業員同士のチームワークを強化する「チームビルディング」、従業員とのやりとりを通じて気づきを促す「コーチング」など、
組織開発にはさまざまな手法があります。
会社組織の問題点を分析し、自社に合ったアプローチを選ぶことが大切です。
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