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武蔵野コラム

更新日:2022/08/08 15:45

経営

コミュニケーション

メラビアンの法則とは【コミュニケーション/商談】

読了まで約2分

メラビアンの法則は、相手と会話をする場面で役立つ心理学の法則です。

メラビアンの法則を理解しておけば、コミュニケーションを円滑に進められたり、誤解を与えるのを避けたりできるでしょう。相手との関係構築にもつながります。

この記事では、メラビアンの法則の意味や、活用方法などについて詳しく解説します。

メラビアンの法則は、ビジネス上のコミュニケーションや日常生活での会話など多くの場面で役立つため、ぜひチェックしてください。

メラビアンの法則とは何かわかりやすく解説

メラビアンの法則は、カリフォルニア大学の心理学者であるアルバート・メラビアンによって提唱された心理学の法則です。

コミュニケーションにおいて、人は言葉だけから情報を得ているわけではありません。
視覚や聴覚からも情報を得て、相手からのメッセージの意味を理解しているのです。
メッセージの理解や印象に、それぞれの情報がどの程度の影響を与えるのか、その割合を示したのがメラビアンの法則です。

メラビアンの法則では、以下のような割合で影響を与えると示されています。

  • 視覚情報:55%
  • 聴覚情報:38%
  • 言語情報:7%

言語情報よりも、視覚情報や聴覚情報が大きな割合を占めていることがわかります。
それぞれの情報について簡単に確認しておきましょう。

1. 視覚情報とは身振りや表情のこと

視覚情報とは、身振りや手振り、表情や服装など、目から入ってくる情報のことです。
相手が笑顔で話していると明るい話のように思えたり、逆に暗い顔をしていると悪い報告かもしれないと感じたりするように、視覚情報はメッセージの理解に大きな影響を与えます。

2. 聴覚情報とは声のトーンや大きさのこと

聴覚情報とは、声のトーンや大きさ、話すスピードなどのことです。
大声で怒鳴るように話すのか、穏やかにゆっくりと話すのかといった話し方によっても、相手に伝わるメッセージや印象は大きく変わります。

3. 言語情報とは言葉そのものの意味

言語情報とは、言葉そのものの意味や話の内容のことです。
メールなどでは言葉の意味だけが伝わりますが、対面のコミュニケーションにおいては、前述のとおり視覚情報や聴覚情報が大きな影響を与えるため、言葉の意味がそのまま伝わるとは限りません。

 

メラビアンの実験の内容

アルバート・メラビアンが行った、メラビアンの法則を発見するに至った実験内容についてご紹介します。

①「好意」「嫌悪」「中立」を感じさせる言葉や口調、表情を各3つ用意する。
②設定した9つの言葉を、「好意」「嫌悪」「中立」の3つの口調・トーンでそれぞれ録音する。
③「好意」「嫌悪」「中立」を表した表情の顔写真を1枚ずつ用意する。
④録音と写真を色々なパターンで組み合わせて被験者に示し、
それぞれについて被験者が最終的に「好意」「嫌悪」「中立」のうちのどの印象を持ったかを質問する。

この実験の目的は、「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」に矛盾があった場合、
どれを一番重要視するかということでした。
言葉の内容や意味と、話すテンポやしぐさが一致しない場合、被験者は見聞きした情報を優先的に信用するということが実験で証明されました。

 

メラビアンの法則の具体的な例

「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」に矛盾がある状況について、実際の日常生活で当てはまる具体例を紹介します。

笑いながら叱る

「笑いながら叱る」場合、受け手には「笑う」視覚情報を優先する場合が多く、
あまり本気で怒っていないという印象になります。

不機嫌そうにお礼を言う

「不機嫌そうにお礼を言う」場合、受け手には「不機嫌そうな表情」の視覚情報が優先され、
どれだけ丁寧にお礼を伝えたとしても、視覚情報から何らかの不満があるという印象になります。

怪訝な表情で褒める

「納得いかない表情で褒める」という場合、受け手には「納得のいかない表情」の視覚情報が優先されるため、
どれだけ褒められたとしてもそれは本音ではないという印象になります。

 

メラビアンの法則にありがちな誤解

コミュニケーションをとる際、「視覚情報」が非常に大きな役割を果たすことに間違いはありません。
しかし、メラビアンの法則は「視覚情報が何より大切だ」と拡大解釈されやすく、よく営業セミナーや自己啓発のビジネス書などで、「話の内容は7%しか伝わらない」「人は見た目が9割である」など、曲解してキャッチコピーに利用されることがあります。

メラビアンの法則は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」に矛盾があった場合、という特殊な環境下で行った実験の結果に過ぎない為、日常生活のあらゆる場面で当てはまるわけではないことを、正しく理解しておくことが大切です。

 

メラビアンの法則を活かしてコミュニケーションを円滑にする2つのコツ

メラビアンの法則を正しく理解しておけば、
ビジネスでのコミュニケーションや友人との会話などを円滑に進められるでしょう。

ここでは、コミュニケーションを円滑化する2つのコツを紹介します。

1.非言語情報の伝え方を意識する

メラビアンの法則によると視覚情報や聴覚情報の影響が大きいため、
コミュニケーションを円滑にするためには、表情や声のトーンといった非言語情報の伝え方を意識することが大切です。

たとえば、笑顔で「うれしい」と言えば、相手は「本当にうれしそうだな」と感じてくれるでしょう。逆に悲しそうな表情で「うれしい」と言うと、相手は「本当にうれしいのかな?」と疑ってしまうかもしれません。

メラビアンの法則は、ビジネス上の会話でも活用できます。
プレゼンや商談の場面では、明るい表情や声のトーンで話すことで自信やポジティブな気持ちがより伝わり、
自社の魅力を感じてもらえたり、関係性が深まったりするでしょう。

逆に謝罪する場面などでは、暗い表情をすることで反省の気持ちを伝えることも重要です。

2.話す内容と表情や声のトーンを一致させる

メラビアンの法則においては視覚情報による影響が55%を占めていますが、
話す内容より見た目が重要であるという単純な話ではありません。

大切なのは、言語情報・視覚情報・聴覚情報の3つを一致させることです。
それぞれの情報がバラバラだと、相手が混乱してしまったり、誤解されてしまったりする可能性もあります。

本当に伝えたいことがうまく伝わらないケースもあるため、
話す内容と表情や声のトーンを一致させるように注意しましょう。

 

メラビアンの法則を理解して面接や商談を有利に進めよう!

今回は、メラビアンの法則の意味や、コミュニケーションへの活用方法などを紹介しました。

メラビアンの法則を理解しておけば、ビジネス上の商談やプレゼン、就職面接や入試面接などの場面で役立ちます。
友人との日常的な会話、部下や上司との会話においても活用できるでしょう。

視覚情報や聴覚情報といった非言語情報の重要さを意識しつつ、話す内容とずれないように注意することが大切です。

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