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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2021/01/08 21:48

人材育成

イノベーション人材とは?【人材育成/リーダー】

読了まで約2分

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行や、米中間の経済戦争など、企業を取り巻くビジネス環境は日々不確実性を増しています。
先行き不透明な「VUCAワールド」を生き延びるには、BCP(事業継続計画)対策といった有事への備えだけでなく、
時代の変化に対応し新たな価値を作り出す「イノベーション人材」の育成が必要です。

イノベーション人材について知り、正しくコンピテンシー(行動特性)を定義して、次世代のリーダー育成に活かしましょう。
この記事では、イノベーション人材の特徴やスキルについて、わかりやすく解説します。

イノベーション人材とは?イノベーション人材の4つの特徴

「イノベーション人材」とは、先行モデルが通用しない予測不可能な状況であっても、課題解決に向けて、自分の頭で主体的に考えられる人材のことです。
グローバル競争の激化や、技術革新にともなう産業構造の急激な変化により、企業におけるイノベーション人材の重要性が増しています。

公益社団法人経済同友会がまとめた「これからの企業・社会が求める人材像と大学への期待」では、
これからの企業に必要な人材の特徴として、以下の4点が挙げられています。[注1]

  • 変化の激しい社会で、課題を見出し、チームで協力して解決する力(課題設定力・解決力)
  • 困難から逃げずにそれに向き合い、乗り越える力(耐力・胆力)
  • 多様性を尊重し、異文化を受け入れながら組織力を高める力
  • 価値観の異なる相手とも双方向で真摯に学び合う対話力(コミュニケ―ション能力)

つまり、前例のない困難に際しても最後まで考え抜く能力(課題設定力・解決力、耐力・胆力)や、
他者とつながりながら問題解決に向けて協力する能力(コミュニケ―ション能力)が、イノベーション人材のコンピテンシー(行動特性)です。

企業の将来を担う次世代リーダー育成の際は、イノベーション人材のコンピテンシーを正しく理解し、人材育成プログラムに反映させる必要があります。

[注1] 公益社団法人 経済同友会:これからの企業・社会が求める人材像と大学への期待

 

イノベーション人材に必要な7つのスキル

イノベーション人材に共通して見られるのは、新しい価値に気づく「価値発見力」です。
野村総合研究所が15人のイノベーション人材に対して実施した調査では、イノベーション人材に必要なスキルが7つあることがわかりました。[注2]

  • おかしいと思う力
  • 観察する力(気づく力)
  • 関連づける力
  • 人とつながる力
  • 捨てる力
  • 試す力
  • 挑戦する力

ここでは、上記7つのスキルについて、順に見ていきましょう。

[注2] 野村総合研究所:イノベーションを創造する「人材」像および「組織」像

おかしいと思う力:既存の習慣や仕組みの「問題点」を見つける

「おかしいと思う力」は、前例に縛られず、既存のビジネスの問題点を見つける能力です。
製品やサービスのライフサイクルは年々短くなりつつあり、過去のビジネスモデルが次回も通用するとは限りません。
現在の事業や組織体制に本当に問題がないか、自分の頭で考えるスキルがイノベーション人材に必要です。

観察する力(気づく力):物事を観察し、新たなアイデアを得る

「観察する力(気づく力)」は、イノベーションの最初の一歩です。
イノベーション人材は、周囲の物事を観察し、これまでになかった価値やビジネスアイデアを見つける能力に優れています。
「観察する力」を持つリーダーは、市場やビジネス環境の変化を敏感に察知し、企業をあるべき方向に導いてくれます。

関連づける力:さまざまな知見を組み合わせ、問題解決法を探す

問題の解決策を導くには、自分の専門分野や得意分野の知見だけでは不十分なケースもあります。
専門分野や得意分野にこだわらず、場合によっては他の業種の人の意見も聞き、広い視野を持って問題解決に取り組む力が必要です。

人とつながる力:コミュニケーションをとり、複数の部門を連携させる

さまざまな知見を組み合わせたり、問題解決に向けて協力したりする過程で、「人とつながる力」も大切になってきます。
イノベーション人材全員に共通しているのが高いコミュニケーション能力です。
「人とつながる力」のある人は、さまざまな産業分野や出身の人と連携し、アイデアをもらう能力に長けています。

捨てる力:枝葉末節の部分を切り捨て、ブラッシュアップしていく

イノベーションを断行するうえで、ときには枝葉末節の部分を切り捨てることも必要です。
「捨てる力」や「捨てる勇気」を持つことで、ビジネスアイデアがブラッシュアップされ、より事業や組織体制の本質が際立ってきます。

試す力:立ち止まって考えるだけでなく、まずは行動と実践を

イノベーション人材には、立ち止まって考えるよりも、まず行動・実践する傾向が強く見られます。
ビジネスアイデアの価値は、まず形にしてみることで初めてわかってくるからです。

たとえば、製品開発の現場では、ときとして数十~数百の試作品をつくり、トライ・アンド・エラーを繰り返す必要があります。

挑戦する力:失敗を恐れず、必要に応じてリスクをとる

イノベーションを起こす過程で、いずれリスクをとるべき局面がやってきます。
リスクとリターンのバランスを見極めることも大切ですが、イノベーションの中心となるリーダー人材には、失敗を恐れず「挑戦する力」が求められます。

 

イノベーション人材について知り、人材育成に正しく活かそう

イノベーション人材には、共通した行動特性(コンピテンシー)が見られます。
次世代リーダーの育成にあたっては、イノベーション人材について正しく理解し、自社の人材育成プログラムに反映させることが大切です。

「おかしいと思う力」「観察する力(気づく力)」「関連づける力」「人とつながる力」「捨てる力」「試す力」
「挑戦する力」の7つのスキルを持つリーダーを育てましょう。

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