更新日:2021/10/01 22:57
コミュニケーション
業務効率
インフォーマル組織とは【コミュニケーション/業務効率】
読了まで約2分
会社のようにそれぞれの人の役割や立場が明確に決まっている組織もあれば、組織間での上下関係が特に決まっていないような組織もあります。
後者のような組織をとくに「インフォーマル組織」と言いますが、インフォーマル組織は従業員のモチベーション維持などに大きな役割を果たします。
本記事では、インフォーマル組織とは何か、インフォーマル組織の例、テレワーク時代におけるインフォーマル組織の形成への影響などについて、説明します。
目次
インフォーマル組織とは自然発生的に結びついた人たちで構成された集団
インフォーマル組織とは、組織や役職などの枠組みにとらわれずに、
好意的で前向きな感情や関心などによって、自然発生的に結びついた人たちで構成された集団のことを指します。
一方、各々の役割や責任が明確である公式な集団のことを、「フォーマル組織」と言います。
会社などは当然フォーマル組織の一種ですが、フォーマル組織の一員として活動していく中で自然と発生するのが、インフォーマル組織なのです。
インフォーマル組織のメリット
インフォーマル組織が形成されることは、企業・組織にメリットをもたらします。
インフォーマル組織が企業・組織にもたらす主なメリットとして、
- 生産性の向上
- 社員のストレスケア
が挙げられます。
業務に対する意識・姿勢が近しく生産性を高めあえる
インフォーマル組織は同じ目的や意識のもとに、自然発生的に形成されます。
そのためインフォーマル組織内には業務に対して同じ意識が共有されており、互いに生産性向上のための切磋琢磨できるでしょう。
共通の話題でストレス解消につながる
インフォーマル組織が形成されることで、社員同士が共通の話題で会話やコミュニケーション可能です。
たとえば共通の趣味の話で盛り上がる、一緒にスポーツを楽しむといったことによって社員が抱えているストレス解消につながります。
インフォーマル組織の例
インフォーマル組織は、メンバーがどのような点でつながりがあるかによって、いくつものバリエーションが考えられます。
いつも一緒にランチに行く事務のメンバーは一種のインフォーマル組織ですし、よく飲み会をしているメンバーもインフォーマル組織であると考えられます。
また、上述した例よりも意図的に人を集めているパターンとしては、社内のスポーツチーム(野球・フットサルなど)が挙げられます。
こういったチームも従業員自身が自発的に集まっているものなので、インフォーマル組織の一種です。
有益なインフォーマル組織と有益でないインフォーマル組織
インフォーマル組織は企業の中で発生するものですが、そんなインフォーマル組織には企業にとって有益なものとそうでないものがあります。
有益なインフォーマル組織と有益でないインフォーマル組織について、説明します。
有益なインフォーマル組織
先ほど挙げた例だと、たとえばよく飲み会をしているメンバーであれば、飲み会をすることで普段のストレス発散を行い、
翌日からまた前向きな気持ちで仕事に向き合えることが期待できるでしょう。
社内のフットサルチームも、休日に汗を流して心身ともに健康な状態をキープすることで、週明けの仕事にも精が出るものです。
有益でないインフォーマル組織
一方、同じメンバーで飲み会を行うにしても、上司や同僚に対する愚痴ばかりが噴出し、仕事へのやる気がなくなってしまう場合もあります。
また、フットサルチームの中で上下関係が発生してしまうと、それは本来の会社内での上下関係とは異なるものなので、
通常業務の妨げになってしまう可能性があります。
このように、インフォーマル組織が有益なものになるか有益でないものになるかは、紙一重のケースであることが多いです。
テレワークはインフォーマル組織の組成に影響を与えるか
インフォーマル組織は、仕事中の雑談で共通の趣味を持っていることが発覚したり、その場のノリで飲みにいったりすることから、
自然発生的に生まれる組織です。
しかし現在のようにテレワークや在宅勤務が推進されている状況では、雑談の機会や飲みに行く機会が以前より格段に少なくなってしまっています。
企業によってはzoomなどを用いて会議をする前後に、従業員同士での雑談を推奨しているようなところもありますが、
上司などの目がある状況では、本当の意味で羽を伸ばした雑談をすることは難しいものです。
インフォーマル組織は、従業員の意欲を向上させたり業務改善のきっかけになったりと、有益な側面を多く持つものなので、
テレワーク中心の昨今において、いかにしてインフォーマル組織を発生させるかは大きな課題となっています。
従業員のモチベーション維持のためにインフォーマル組織の有効活用が重要
インフォーマル組織は、それぞれの個人の興味や関心をもとにして発生する組織なので、従業員のモチベーション維持に大きな役割を果たします。
所属できるインフォーマル組織はひとつと決められているわけではないので、
いろいろと交友関係を広げていくつものインフォーマル組織に所属するとよいでしょう。
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