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株式会社武蔵野経営サポート事業部

MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2023/12/04 09:30

人材育成

従業員のキャリア形成と社員教育

読了まで約2分

従業員のキャリア形成で求められることは、従業員自らが働く意欲や目的意識を持ち、自主的に取り組むことです。
企業や従業員の希望や属性を考慮し、あくまで従業員主体のキャリア形成支援を行うことが重要です。

キャリア形成によって「責任感のある自律した従業員」が生まれれば、組織の活性化や優秀な人材の確保・定着といったメリットが得られ、結果的には企業の生産性向上につながります。

今回は、従業員のキャリア形成について、企業が支援する必要性や、支援する際のポイントなどをご紹介いたします。

従業員のキャリア形成とは

終身雇用・年功序列の考え方や制度が崩れ、企業のあり方や従業員を取り巻く環境が大きく変化してきています。
年齢や入社歴に沿って、エスカレーター式に「昇給」「昇格」を積み重ねていく、これまでのキャリア形成が保証されなくなってきました。

営業不振・倒産といった理由で、いつ会社から放り出されるかもしれないという状況の中で、従業員に求められるのは、自律的なキャリア形成です。
従業員は自主的にキャリアやビジョンについて深く考え、10年後、20年後の働き方についてプランニングしなければならなくなったのです。

厚生労働省が毎年実施している「グッドキャリア企業アワード」では、
従業員の自律的なキャリア形成支援の模範となる施策を行っている企業を表彰し、受賞企業の施策を好事例集としてまとめています。[注1]

その目的は、キャリア形成支援の重要性を広め、社会に根付かせることです。
企業は従業員のモチベーションや、スキルアップを促すための施策を充実させ、従業員の自律的なキャリア形成を支援することが求められているのです。
[注1]厚生労働省:グッドキャリア企業アワード2022

 

従業員のキャリア形成が企業に必要な2つの理由

企業にとって従業員の自律的なキャリア形成が必要な理由としては、次の2つが挙げられます。

1. 従業員の自律による組織の活性化・生産性の向上

企業が従業員のキャリア形成を支援することは、従業員の働く意欲やスキル習得のモチベーションを高めます。
企業に対する信頼度・満足度を上げることにもつながり、「仕事にやりがいと責任を持つ、自律した従業員」が生まれます。

「指示待ち」しかできない授業員ではなく、自分自身で考え、能動的に仕事をこなせる人材がいることで組織やチームが活性化し、結果的に企業の生産性を向上につながっていくのです。

2. 優秀な人材の確保と定着

自らの能力を高め、新しいキャリアを積み上げていきたいという意欲を持った人材は、従業員のキャリア支援に積極的な取り組みを行う企業に魅力を感じます。
企業が充実したキャリア形成支援をアピールすることで、優秀な人材が集まりやすい環境が作られます。

また、既存の従業員も、「会社に貢献したい、長く働きたい」という気持ちになり、優秀な従業員が企業に定着する確率が高くなるでしょう。

 

企業が従業員のキャリア形成支援を行う際の2つのポイント

企業が従業員の自律的なキャリア形成支援に取り組む際は、次の2つのポイントが重要です。

1. 社内のサポート制度を充実させる

さまざまなサポート制度を充実させることで、従業員のキャリア形成の促し、自律した人材の獲得につながります。
従業員自身が社内で従事したい部署への異動を出願できる「自己申告制度」や、ある程度の期間勤務した従業員に「フリーエージェント権」を与えるといった支援制度は、さまざまな企業で取り組まれています。

社内インターンシップ制度は、従業員が希望する部署にインターンし、知識や技術を学ぶ機会を与える制度です。
従業員は普段体験しない業務を通して、自分に必要なスキルや経験を理解し、本来の業務へのモチベーションアップにつながります。

また、キャリア相談窓口を開設することで、従業員のキャリア形成に対して積極的であることをアピールするとともに、
キャリア形成にあたって従業員が抱える不安や悩みなどをすくい上げることができます。

年齢の近い先輩従業員が後輩従業員の相談を受ける「メンター制度」も有効な手段のひとつです。

2. 従業員一人ひとりに合わせた支援を行う

自律的なキャリア形成で1番重要なことは、従業員が目的意識を持って、積極的に取り組む姿勢です。
「あの部署にはこういった人材が必要だから」といった企業目線でのキャリア支援では、従業員のモチベーションを高めることができません。

従業員のキャリア形成支援の主体は、従業員でなければなりません。
従業員一人ひとりの希望や、属性に合った支援環境を整えることが大切です。

 

キャリア形成のための社員教育

企業の中には、キャリア形成の為の研修や勉強会が開催されているところもあるでしょう。

ほとんど教育を行わず個人の努力や工夫に任せっ放しになると、社員は必要な知識を身につけることができず、不安な環境の中で仕事をすることになります。

業務に関して不満を感じやすくなり、最終的にはもっと自身のスキルを磨くことのできる他の会社に魅力を感じ、退職を決意してしまう人も多いでしょう。
離職者が増えて人材不足の状態だと、ますます教育体制を整えるのが難しくなり、悪循環に陥ってしまいます。

研修や勉強を行い教育することで、社員が自信をもって働けるようになり、モチベーションを向上させることができます。

現在社員教育に力を入れていない企業は、社員の定着とスキルアップのためにも、社員教育を取り入れていきましょう。

社員教育について詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
社員教育の目的と効果・種類を紹介

 

従業員のキャリア形成支援は企業の生産性向上につながる

従業員の自律的なキャリア形成は、組織やチームを活性化させるだけでなく、働く意欲を持った優秀な人材の確保につながります。
自律した従業員が増えれば、企業は安定的に成長を続けることができるため、生産性を高めることに成功するでしょう。

企業には、従業員主体のキャリア形成支援として、さまざまなサポート制度の充実や相談窓口の設置など、積極的な取り組みが求められています。

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