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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2021/03/20 13:52

経営

強いチームには必須!組織レジリエンスを高める方法やメリットなどを解説【働き方改革/ストレス】

読了まで約2分

働き方改革や経済のグローバル化、職場の人間関係など、私たちを取り巻く環境は日々複雑化しています。
そんな環境の変化やストレス耐性スキルとして注目されているのが「組織レジリエンス」。

組織レジリエンスとは、環境の変化やストレスに影響されることのない、打たれ強い組織のことです。
今回は組織レジリエンスについて、レジリエンスが高い組織の特徴や組織レジリエンスを高める方法などを中心にご紹介します。

組織レジリエンスとは

レジリエンス(resilience)とは元々心理学用語で、「精神回復力」「復元力」の意味があり、
組織レジリエンスとは、さまざまなマイナス要素に負けない打たれ強さを持つ組織のことです。

グローバル化や働き方改革といったスケールの大きいものだけではなく、
職場の人間関係や業績といった身近なことまで、私たちを取り巻く環境は日々変化し、複雑化しています。
こういった複雑化した社会環境を生き抜くために注目されている力が、レジリエンスです。

組織や従業員のレジリエンスが高まると、「ストレスを跳ね返して、さらに成長しよう」とポジティブな思考が働くようになるため、
組織力の向上だけではなく従業員一人ひとりのモチベーション管理にもプラスに働きます。

 

レジリエンスが高い組織の特徴

レジリエンスが高い組織の共通点を把握することで、従業員の教育や人材採用に役立てることができます。
レジリエンスが高い組織にはどのような特徴があるのでしょうか。

心理的安全性が高い

レジリエンスが高い組織の特徴の一つに、心理的安全性が高いことが挙げられます。
心理的安全性とは、ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授が提唱した組織概論の一つで、
組織内で他人の顔色を伺うことなく、オープンな姿でいられる状態のことをいいます。

レジリエンスが高い組織では、メンバー同士の信頼関係が強い傾向があるため、比例して心理的安全性も高くなるといえます。
心理的安全性が高い組織を作るための第一歩は、すべてのメンバーに発言機会を平等に与えること。

特定の人物の意見ばかりを聞き入れるのではなく、上司から積極的に発言機会を作るようにしましょう。

生産性が高い

生産性が高い組織では、コミュニケーションが活発で情報共有の仕組みが整っている傾向があります。
コミュニケーションが活発だとメンバー同士の信頼性が高まったり、組織全体の雰囲気が良くなるでしょう。

生産性が高い組織を作るためには、「具体的な目標」と「いつまでに達成するのか」ということを決め、
メンバー全員が同じ方向を向いて業務に集中できるような土台作りが大切です。

感情を適切にコントロールできる

怒りや悲しみといった負の感情を適切にコントロールすることは、組織の大きさに関わらず必要になるスキルの一つです。
例えば、部下がミスをした際に「なんでこんなミスをしたんだ!」と感情に任せて厳しい言葉で叱責をすると部下は萎縮し、
上司の顔色を伺いながら行動するようになってしまいます。このような組織は心理的安全性が低く、組織力が向上することはありません。

メンバーが萎縮することなく本来の力を発揮できるように、感情は適切にコントロールしましょう。

目標にコミットできる

ビジネスにおけるコミットとは、「責任を伴った約束」「目的に対して積極的に関わること」といった意味になります。
レジリエンスが高い組織はメンバー一人ひとりが業務への責任感を持ち、目標達成への意欲が強い傾向があるのです。

目標達成をするためにどのように仕事を進めていくのかを全員が納得できるプロセスで計画を立て、共有することが求められます。

 

組織レジリエンスを高めるメリット

組織レジリエンスとは、マイナス要素に負けない打たれ強さということを冒頭でご紹介しました。
では、組織レジリエンスを高めることで、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。

組織力が高まる

組織レジリエンスが高まると、さまざまな角度から物事を見ることができるようになるため、組織力が高まります。
ここでいう組織力とは、メンバー同士が団結することで発揮される力のこと。

他者との結びつきが強化されて客観的な視点が養われることによって、正当な自己評価ができるようになったり、
組織の状態を把握できるようになったりするため、目標に向かって着実に努力できるようになります。

従業員満足度が高まる

組織レジリエンスが高まると、受けたストレスからの回復力が高まり、
「ストレスを回避するためにさらに成長しよう」というモチベーションで仕事と向き合うことができるでしょう。

物事を柔軟に捉えられるようになるため、人間関係が円滑になったり、仕事にやりがいを感じるようになり、結果的に従業員満足度が高まるのです。

「ダイバーシティマネジメント」につなげられる

ダイバーシティとは年齢や性別、国籍などの違いを認め、異なる価値観を受け入れることです。
そしてダイバーシティマネジメントとは、メンバーの個性を受け入れ、一人ひとりが存分に能力を発揮できる環境を整えるマネジメント手法のことで、
これを実現させるためには、組織レジリエンスを高めることが必要不可欠です。

 

組織レジリエンスを高める方法

組織レジリエンスが高い組織の特徴や、組織レジリエンスを高めるメリットなどについてご紹介しましたが、
実際に組織レジリエンスを高めるためにはどのようなことを行う必要があるのでしょうか。

「ABCD理論」を繰り返す

ABCD理論とは、感情をコントロールするために有効な考え方で元々心理学用語として使われていました。
ABCD理論では、人間の感情の揺らぎは起こった出来事によるものではなく、その人の受け止め方によるものだと定義されています。

つまり、同じ出来事に遭遇しても受け止め方によって、ポジティブにもネガティブにも変わるということ。
ABCD理論を上手く活用するためには、出来事に対する反射的な思い込みを克服していくことが大切です。
これを繰り返すことによって、ネガティブをポジティブへと思考をコントロールできるようになります。

過去の経験を振り返る

実際に企業で行われているレジリエンストレーニングでは、自分の人生を折れ線グラフで表すプログラムが用意されています。
過去の出来事を振り返りながら、幸せだったこと、不幸だったことを折れ線グラフによって可視化することで、
「幸せだったときにどのような感情を持ったのか」「不幸だったときはどのように対処したか」といったことを把握できるようになります。

過去を振り返ることで、どのように逆境を乗り越え、どういった要素が足りないのかを理解できるため、これからの出来事にも活用できるでしょう。

 

組織レジリエンスを高めて強いチームを作ろう

企業や個人を取り巻く環境の変化が著しい現在、ストレス耐性が強く環境の変化に適応できる能力が求められています。
組織レジリエンスが高まることによって、さまざまな要因のストレスを成長に変化させることが可能になります。

組織レジリエンスをすぐに高めることは難しいですが、マネジメント層だけではなくメンバーも思考のトレーニングを繰り返すことで、
自ずとレジリエンスが高まっていくでしょう。

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