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株式会社武蔵野経営サポート事業部

KOYAMA COLUMN

小山昇
経営改善コラム

2022/04/04 07:00

銀行との信用の築き方・その2

●銀行訪問をする
私は、毎月15日〜20日に取引金融機関を訪問して、我が社の業績報告をします。
加えて、今は課長職以上の人も順番に同行します。

経営計画発表会で取引金融機関に渡してある経営計画書に、
訪問時同行の役員、又は経理部長が読み上げて毎月の数字を銀行の担当者の方に記入をしていただくのです。

銀行訪問は毎月、同行者を変えて訪問しています。
役員の3名・経理部長が順番で同行します。

黒字の月はそのまま報告をし、赤字の月は「いつ黒字に転換できるか」を話し、現状と今後について毎月報告をします。
A行・B行・C行と1行あたり約20分間と決めています。
それ以上長くならないようにしています。
また、3行とも同じ話をしますが3回すると、各金融機関の反応が微妙に違うのがわかります。
A行は、今は貸し出しに対して非常にからい、C行は貸したがっているとか。

融資依頼の件で、金融機関を訪問された方は当然ご存知かと思いますが、金融機関は2名で相手をします。
1人が話の相手をして、1人が重要な点をメモします。
「あなたが話したことは全部記録に残っている」と思って下さい。
私は記録をされていることを知っているので、毎月の現状報告では本当のことしか言いません。
一度、嘘をつくと、そのあとが大変だからです。

しかし、毎月銀行訪問をして、良いときも悪いときも正しい報告をしているために銀行からの信用はすごいものがあります。
そのことが、結果として中小企業では珍しい、個人保証が無い借入が可能になっているのです。

業績の良い経営者の方より、こんな話を聞きます。
「銀行訪問をしなくても、先方より借りて欲しいとしつこいくらい来ます。何故、わざわざ訪問をするのですか?」
会社というものは、良いときもあるし、悪いときもある。
悪くなったときに銀行に「貸して下さい」と話をしたときに、対応がどうか?

……考えてみて下さい。

私は明日倒産という体験もして、どんな状況でも会社が潰れないために、
普通の人から見ると無駄と思うような危機管理の仕組みをつくっているのです。

次回は金融機関の接待に関するノウハウを公開します。

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