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株式会社武蔵野経営サポート事業部

MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2024/07/01 12:00

経営

コンセプチュアルスキルとは?構成要素や高め方を例を交えて解説

読了まで約4分

経営者、リーダー、マネージャーなど、企業のマネジメント層に必須の資質だといわれているのが、「コンセプチュアルスキル(Conceptual Skill)」です。
コンセプチュアルスキルは、物事の本質を見抜くスキルのことを意味します。

なぜ、コンセプチュアルスキルがマネジメント層に必要なのでしょうか。
ここでは、コンセプチュアルスキルとは何かや、コンセプチュアルスキルを構成する要素について、わかりやすく解説していきます。

コンセプチュアルスキルとは?

コンセプチュアルスキルとは、曖昧な問題や抽象的な問題の本質をつかんでうまく言語化し、問題の解決に導くスキルです。日本語では「概念化能力」と言い換えられます。
ハーバード大学教授のロバート・カッツ氏によって提唱されました。

とくに企業のリーダーやマネジメント層に、このコンセプチュアルスキルが必要だといわれています。
ここでは、コンセプチュアルスキルの意味や必要性について解説します。

企業のリーダーやマネジメント層に求められる3つのスキル

企業のリーダーやマネジメント層には、3つのスキルが求められます。
コンセプチュアルスキルも、企業のリーダーに求められるスキルの1つです。

その他に、テクニカルスキル・ヒューマンスキルがあり、違いやそれぞれの特徴、具体例は下記の図をご覧ください。

コンセプチュアルスキルは、とくに企業経営に関わるトップマネジメント(経営者層)に必要な能力です。
トップマネジメントは市場の変化や競合他社の動向を見つつ、多くの経営資源を扱い、意思決定をくださなければなりません。

曖昧で抽象的な問題であっても、すばやく本質を見抜くコンセプチュアルスキルは、企業のリーダーやマネジメント層に不可欠な資質です。
先入観にとらわれないイノベーションの創造や、既存の事業の優先順位付け、長期的視野に基づく経営戦略など、コンセプチュアルスキルはトップマネジメントの要となる能力です。

ヒューマンスキルについて詳しく知りたい方は下記参照ください。
ヒューマンスキルとは?8つの構成要素や向上させるための施策などをわかりやすく解説

 

コンセプチュアルスキルを構成する14の要素

コンセプチュアルスキルは、14の要素から成り立っています。
コンセプチュアルスキルを構成する能力やスキルについて、ここで詳しく見ていきます。

自分にどのスキルがあり、どのスキルが足りていないのか、下記図を確認して洗い出してみましょう。

 

コンセプチュアルスキルを高めるメリット

コンセプチュアルスキルの向上は、その人個人だけでなく、所属する企業にとってもさまざまなメリットが得られます。3つご紹介します。

・組織にイノベーションが起きる

コンセプチュアルスキルを高めると、従来のやり方や固定観念にとらわれず、本質的に物事を考えられます。クリティカルシンキング、ラテラルシンキング、柔軟性によって新しいアイデアをもたらせる人材が増えるため、自由な発想でアイデアが生まれやすくなり、イノベーションを起こしやすくなるでしょう。

・社員の生産性向上

コンセプチュアルスキルの高い人は、物事を論理的に捉えられるため、業務を効率的に進めることができます。求められる役割に応じて適切に行動することもできるので、組織全体のパフォーマンスが上がり、会社全体として生産性の向上が見込めます。

・リスク回避ができる

コンセプチュアルスキルの高い人は、知的好奇心や広い視野で外部環境の変化にいち早く気づき、柔軟に対応ができます。他の人では気づきにくい危険も早期に発見でき、リスク回避に繋がるでしょう。

 

コンセプチュアルスキルを高めるには

社員のコンセプチュアルスキルを高めるには、以下のポイントを意識しましょう。

・物事の「抽象化」と「具体化」を考える

物事の「抽象的な内容」と「具体的な内容」を行き来し、物事の本質を見極めることが効果的です。

抽象化とは、具体性の高い物事も「つまりはこういうこと」と本質を抽象的に捉えることです。
具体化とは、抽象的になりがちな概念を、誰もがイメージできる具体例で伝えることです。

仕事で「なぜ上手くいかなかったのか」「なぜ上手くいったのか」、事象を分析することで、成功を導くための本質的な要素を見出すことができるのです。

・コンセプチュアルスキルを身につけるトレーニング

コンセプチュアルスキルには、さまざまなスキルが複合的に関わっています。
コンセプチュアルスキルの習得に役立つのが、

・マインドマップトレーニング
・プレゼンブレインストーミング です。

マインドマップトレーニングとは、1つのテーマに対して、各々がマインドマップ(頭のなかの思考を木の枝のように書き出したもの)を作成し、お互いのマインドマップについて質疑応答を行っていくトレーニングです。

プレゼンブレインストーミングとは、各々がブレインストーミング(自由なアイデア出し)を行い、ほかの社員にプレゼンするトレーニングです。

どちらのトレーニングも、抽象的な思考の具体化や自由な発想が身に付き、質疑応答やプレゼンを通じてコミュニケーション能力も育てられます。

 

コンセプチュアルスキルを学び、問題解決力を高めよう

企業経営に深く関わるトップマネジメントに必要な資質とされるのが、コンセプチュアルスキルです。コンセプチュアルスキルとは、物事の本質をすばやく見抜き、問題解決に導くための資質です。

物事の捉え方を意識してみたり、マインドマップトレーニングやプレゼンブレインストーミングといったトレーニングによって、後天的に身につけることも可能です。

株式会社武蔵野は、経営計画書と呼ばれる会社の数字・方針・スケジュールをまとめた手帳型のルールブックを道具とし、社員教育を行っています。

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執筆者情報

執筆者の写真

佐藤 義昭 / 株式会社武蔵野 常務取締役

1971年、東京都生まれ。
1990年、武蔵野にアルバイトとして入社、ダスキン事業から新規事業まで経験。
2007年、経営サポート事業本部の本部長を経て2015年11月取締役に就任。
2021年、6月常務取締役に就任。

経営者向けに年間100回以上の講演実績があり、企業文化を強化する経営計画書作成法を伝授。
年に一度行われる社内経営計画書アセスメントの方針作りや、小山昇の実践経営塾の合宿では、経営者向けに経営計画書作成や短期計画作成を支援している。
おもな講演テーマに『経営計画書を作るには』、『手書きによる短期計画作成方法』などがある。

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