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武蔵野コラム

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2代目社長が全社員の心を一つにする「共通の地図」の作り方

この記事は約3分で読めます。

「社長、先代はそんなやり方はしませんでしたよ」

会社の未来を想い、勇気を出して提案した新しい方針。
しかし、会社の成長を支えてきてくれたベテラン社員からその一言が返ってくる。
その言葉があなたの心の重荷になっていませんか?
「自分のやり方は間違っているのだろうか…」 「彼らの経験も尊重したいが、このままでは会社が沈んでしまう…」

その葛藤は多くの2代目、3代目経営者が抱える共通の悩みです。
決して、あなた一人が無力なわけではありません。

 

なぜ、正論だけでは伝わらないのか?

あなたはこれまで誠実に彼らと向き合ってきたはずです。
ロジックとデータで合理性を説いたり、時にはお酒の席で本音を語り合ったり。

しかし、それでも状況が好転しないのだとすれば、それはあなたの熱意や能力の問題ではありません。
古参社員には、彼らが会社を支えてきたという自負と先代と築き上げた「成功体験」という、彼らなりの「正義」があります。

あなたの「正義」と、彼らの「正義」。異なる正義を感情でぶつけ合っても、残念ながら深い溝が生まれるだけなのです。

対立から「共通の土台」へ。解決の鍵は「仕組み」にあり

ではどうすればいいのか?
答えは一度、感情や個人の経験といった、人によって変わるものから離れることです。
そして、誰もが同じ方向を向くための「共通の地図」を会社の中に作り上げるのです。

その「共通の地図」こそ、私たち株式会社武蔵野が自社の長年の実践と1000社以上の企業支援を通じて体系化した、「経営計画書」なのです。

これは、社長の想いを一方的に伝えるものではありません。
会社の進むべき未来と、そこへ至るまでのルート、そして旅のルールを誰もが分かる言葉と数字で記した、ただ一つの公式な地図です。

古参社員に「味方」になってもらうための、具体的な3つのステップ

この「共通の地図」を使い、彼らの豊富な経験を「未来へ進む力」に変えるための、具体的な手順をご紹介します。

ステップ1:「ルール」を押し付けるのではなく、「地図」を一緒に作る

経営計画書を作る段階で、積極的に彼らを巻き込みましょう。
「〇〇さん、この新しい航路には、嵐が来るかもしれません。ベテラン航海士であるあなたの知恵を貸してください」と彼らの経験を尊重し頼るのです。
彼らにとっても、その地図は「自分たちが作ったもの」という当事者意識が芽生えます

ステップ2:社長の「想い」を全員の「目標」に変える

完成した経営計画書は、もはや「社長個人の想い」ではありません。
会社の公式な「目標」であり「羅針盤」です。
日々の業務で判断に迷った時は常にこの地図に立ち返り「この地図によれば、今はこちらに進むべきですね」と客観的な事実として話を進めることができます。

ステップ3:評価の基準を「頑張り」から「地図上の現在地」へ

人事評価などの際もこの地図が絶対的な基準になります。
「頑張ったか」という主観的な評価ではなく、「地図上の目的地にどれだけ近づけたか?」という客観的な事実で評価することで、全員が納得感を持ち同じゴールを目指して進むことができます。

あなたの仕事は、彼らと戦うことではない

2代目社長であるあなたの本当の仕事は、古参社員と戦うことではありません。
彼らの豊富な経験という「宝」を過去の成功体験という錨から解き放ち、未来へ向かう船の「羅針盤」へと変える、頼れる船頭になることです。
感情的な対立を乗り越え、組織を一つのチームとしてまとめ上げる。
その偉大な航海のための「最初の海図」を手に入れてみませんか。

 

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