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株式会社武蔵野経営サポート事業部

MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2022/09/27 09:30

【事例あり】SDGsウォッシュとは?企業に与えるリスクや回避方法を解説

SDGsという言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか。
SDGs(Sustainable Development Goals)とは国際社会に共通した「持続可能な開発目標」です。

実際にSDGsに取り組む企業も増加していますが「SDGsウォッシュに該当するのでは?」と指摘を受ける企業も見られます。
また、
今後の事業でSDGsに取り込もうと考えているものの、世間やステークホルダーにSDGsウォッシュと見なされないか不安に感じる方も少なくありません。

そこで本記事では、SDGsウォッシュの意味やリスク、主な原因、企業がSDGsウォッシュを回避する方法などについて解説します。

 

SDGsウォッシュとは

SDGsウォッシュを回避するには、SDGsウォッシュの意味はもちろん、SDGsの指標となるSDGs17の目標を理解しておくことが大切です。

SDGsウォッシュの意味

SDGsウォッシュとは、SDGsに取り組んでいるように見せかけて実態が伴わないことを表す言葉で、「ごまかし」を意味する「ホワイトウォッシュ(whitewash)」と「SDGs」を組み合わせたものです。

もともとの由来は1980年代に欧米で使われた「グリーンウォッシュ(greenwash)」にあります。
グリーンウォッシュとは、エコや省エネなどを謳いつつ、実際は環境に配慮していない企業を批判する造語です。

たとえば次のような事例がSDGsウォッシュに当てはまります。

  • 自社ホームページやSNSでSDGsへの取り組みを発信しているにもかかわらず、具体的な行動を起こしていないケース
  • 公表しているSDGsの内容とビジネス活動に大きな矛盾があるケース

つまり、SDGsを掲げながらも実際の活動が追いついていない場合、SDGsウォッシュに該当すると考えられます。

SDGs 17の目標とは

そもそもSDGsとは、2015年9月の国連サミットで定められた国際的な目標ですが、国家だけでなく、民間企業の積極的な取り組みも重要です。

SDGsの17の目標は以下のとおりです。

  1. 【貧困をなくす】世界中の貧困を終わらせる
  2. 【飢餓をなくす】世界中の飢餓を終わらせる
  3. 【健康と福祉】すべての人々に健康の確保と福祉を提供する
  4. 【教育】すべての人々に教育の機会を提供する
  5. 【ジェンダー】世界中の人々の平等な生活を可能にする
  6. 【水と衛生】世界中の人々が安全な水とトイレの使用を可能にする
  7. 【エネルギー】誰もが電気を使えて持続可能なエネルギーに切り替える
  8. 【働きがいと経済成長】 持続可能な経済成長と人間らしい雇用を促進する
  9. 【インフラと産業化】イノベーション促進によって産業を発展させる
  10. 【不平等】すべての人々に平等な生活を提供する
  11. 【都市】持続可能なインフラ整備と災害に強い街づくりを可能にする
  12. 【生産・消費・廃棄】持続可能な消費生産形態を実現する
  13. 【気候変動】地球上の気候変動を解決する
  14. 【海洋資源】海洋に関するあらゆる課題を解決する
  15. 【陸上資源】陸上に関するあらゆる課題を解決する
  16. 【平和】平和で公正な世界を実現する
  17. 【パートナーシップ】 あらゆる機関が連携して1~16の問題解決を試みる

SDGs17の目標を理解することで、企業はSDGsウォッシュを避けやすくなるでしょう。

 

SDGsウォッシュが企業に与えるリスクと問題点

SDGsウォッシュが企業に与える主なリスクとして、企業イメージの低下、ステークホルダーの信頼の失墜、組織内のモチベーション低下の3つがあります。
そこでリスクの内容と解決方法について解説します。

世間の炎上による企業イメージの低下

SDGsウォッシュは企業のイメージダウンにつながるリスクがあります。
実態が伴っていないにもかかわらず、SDGsに取り組んでいると発信することにより、顧客から表面的な企業と思われる可能性があるからです。
企業イメージだけでなく、企業が提供する商品まで印象が悪化し、不買運動が起こる可能性もあります。

昨今はSNSの波及効果も大きいため、世間からの炎上を防ぐには、理念と実態を一致させる必要があります。

ステークホルダーからの信頼を失う

SDGsウォッシュにより、投資家や株主などステークホルダーの信用を失い、経営面に悪影響が起こるリスクがあります。
近年、ESG投資が注目されていることもあり、SDGsに積極的な企業という理由で投資するステークホルダーもいるためです。

また、企業の信頼度低下により株価にマイナスの影響が及ぶと、イメージダウンによって株主が増えないことも考えられます。
経営を安定させるためにもSDGsウォッシュの回避が大切です。

組織全体のモチベーションの低下

SDGsウォッシュによって組織全体のモチベーション低下が懸念されます。
世間やステークホルダーからの信頼を失ったことにより、経営陣や従業員は「自社の価値が下がってしまった」と考える可能性があるからです。

特に愛社精神が強く、自社のSDGsへの取り組みに誇りを持っている従業員にとって、SDGsウォッシュだと批判されることは大きな屈辱を感じるものです。
退職につながる恐れもあるので注意しなければなりません。

 

SDGsウォッシュに陥ってしまう主な原因


SDGsウォッシュに陥ってしまう主な原因には、コミュニケーション方法の問題と、SDGsへの取り組み不足があります。

コミュニケーション方法に問題がある

広告の誇張などのコミュニケーションが原因でSDGsウォッシュに陥る可能性があります。
回避するには以下のチェックポイントを考えながらSDGsに取り組むことが大切です。

  • 不正確な情報を避ける
  • 誇張した表現を避ける
  • 曖昧な表現を避ける
  • 関連性が低いビジュアルを避ける

つまり、事実に則った適切な情報、表現、イメージの使用が重要といえます。

SDGsに対する取り組みが不足している

大企業では比較的SDGsへの取り組みが進んでいるものの、中小企業ではまだまだ不足している傾向が見られます。
中小企業にとっても、SDGsへの取り組みは無関係ではありません。
これからの市場競争で勝ち残るには、中小企業もSDGsに向き合っていくことが大切です。

また、SDGsが世間やステークホルダーの注目を集めているからといって、やみくもに取り入れるだけでは実態が伴わない状態に陥る可能性があります。
自社に関連するSDGsを最初に見極めたうえで、継続的に取り組む姿勢が大切です。

 

SDGsウォッシュを回避する方法

SDGsウォッシュを回避する方法として、企業のSDGsへの理解、パートナー企業との連携、チェックリストの活用、言葉や表現の使い方の4つがあります。
ここではそれぞれの詳細な内容について解説します。

企業がSDGsへの理解を深める

企業はSDGsの目標内容を理解するだけではなく、取り組みを行う理由やメリットについて正しく理解する必要があります。

SDGsの企業行動指針が記載されている「SDGコンパス」によると、企業がSDGsに取り組む理由・メリットとして、「ステークホルダーとの信頼関係の強化」「操業についての社会的容認の拡大」「法的リスク、レピュテーションリスク(評判悪化によるダメージ)、その他のリスクの軽減」などが挙げられています。

このように企業が正しくSDGsを理解することで、SDGsウォッシュを回避できるだけでなく、積極的な貢献によって信頼性の獲得や、各種リスクの軽減効果も期待できます。

出典:SDGコンパス|SDGs の企業行動指針

パートナー企業との連携を構築する


先述したSDGs17の目標にもあるように、SDGsの達成にはパートナーとの連携が不可欠です。
自社の独断でSDGsを進めるのではなく、関連企業や団体と協力しながら、包括的なアプローチで達成するという考え方です。

そもそもSDGsは単一の分野ではなく、様々な分野を掛け合わせた持続可能な社会の実現を目標にしています。
企業として独善的なアプローチを行うとSDGsウォッシュに陥り、本来の趣旨から外れる可能性があるため、本来の理念に則って進めることが重要といえます。

SDGsをチェックリストのように活用する

SDGsのような新しい活動に対して、必要以上に身構えてしまう人は多いものです。
しかし単に新たな取り組みとしてSDGsをスタートしても、世間は表面的なアピールとしか受け止めず、SDGsウォッシュのリスクが高くなります。

そのため、自社のSDGsをアピールするだけではなく、SDGsの17の目標をチェックリストとして活用し、存在意義と本質に立ち返ることが大切です。
そうすることでSDGsウォッシュを回避しやすくなるでしょう。

言葉や表現の使い方に気を付ける

実際のSDGsへの取り組みよりも誇張した表現や、意味が理解しづらい言葉を使用すると世間の誤解を招いてしまう可能性があります。
表現方法や言葉の使い方に気を付けると同時に、根拠がなく信頼性が低い情報を避けることも大切です。
関連性が薄いビジュアル(写真やイラスト)の使用にも注意しなければなりません。

企業として取り組んでいるSDGsの内容と、企業として発信する表現、言葉、情報、ビジュアルの乖離を防ぐことがSDGsウォッシュを避けるために重要です。

 

SDGsウォッシュの指摘を受けた企業の事例

SDGsウォッシュの指摘を受けた企業として、大手アパレル企業と世界的食品メーカーの事例を紹介します。
どのような内容がSDGsウォッシュに該当するかどうかを確認してください。

大手アパレル企業の場合

2020年に大手アパレル企業が、新疆ウイグル自治区に居住するウイグル人を強制労働させているとして、SDGsウォッシュの指摘を受けました。
いわゆるウイグル問題は多数のメディアで報道されたこともあり、世の中の関心を集めています。

同企業は公式ホームページで人権・労働環境への配慮を謳っていたため、実態との乖離が問題になっています。

世界的食品メーカーの事例

2010年に世界的食品メーカーは、森林伐採による環境破壊を引き起こすパーム油業者との取り引きを中止すると宣言しました。
しかし2018年の段階でもパーム油業者をサプライチェーンとして抱えていたため、SDGsウォッシュに該当するとして批判されています。

パーム油の使用は、資源の持続可能性という観点からも、減少しなければならないと考えられています。

 

SDGsウォッシュのリスクを回避するには企業の正しい理解が必須


企業がSDGsウォッシュに陥るとイメージが悪化し、ステークホルダーの信頼を失うだけでなく、組織内のモチベーション低下も考えられます。

SDGsウォッシュの原因として、コミュニケーションの問題と不適切な取り組みがありますが、回避するにはSDGsを正しく理解し、パートナー企業と連携してチェックリストを活用しつつ、言葉や表現に気を配ることが大切です。

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