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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2020/12/07 22:26

経営

ノブレス・オブリージュの考えとマネジメント業務【リーダー/働き方】

欧米の富裕層や著名人の多くは、「ノブレス・オブリージュ」という伝統的な道徳観念に基づき、慈善団体への寄付を行っています。

一見、ノブレス・オブリージュは現代のビジネスシーンとは無関係に思えますが、実はそうではありません。

企業のリーダーにとっても、地位や職権に見合うノブレス・オブリージュを果たすことが求められています。

本記事では、ノブレス・オブリージュの基本的な考え方や、マネジメント業務との関わりについて、わかりやすく解説します。

 

ノブレス・オブリージュとは?マネジメントにおける「真摯さ」

ノブレス・オブリージュ(仏:Noblesse Oblige)とは、ヨーロッパ社会を中心に継承されてきた社会的規範で、

「身分の高い者は、ふさわしい義務を負う」という意味です。

ノブレス・オブリージュという言葉は、19世紀ごろから広く使用されるようになりました。

とくにイギリス社会では、貴族や上流階級に様々な特権が付与された一方で、戦争が起きた際は自ら戦地に赴き、

率先して戦う義務が課されました。1914年7月28日に勃発した第1次世界大戦においても、

多くのイギリス貴族の子弟が最前線に行き、ノブレス・オブリージュを守りました。

ノブレス・オブリージュは現代のビジネスシーンとも無関係ではありません。とくに会社の意思決定に関わり、

マネジメント業務を行う経営者やリーダーにおいても、ノブレス・オブリージュが期待されるようになりました。

部下の期待や顧客への責任、時代がリーダーに求める役割を果たすためにも、

率先してノブレス・オブリージュを果たさなければなりません。

地位や職権に見合うだけの責任を果たし、会社組織に還元する姿勢が現代のリーダーに求められています。

マネジメント業務において「真摯さ」は必要不可欠

マネジメント業務におけるノブレス・オブリージュは、オーストリア人経営学者ピーター・ドラッカーのいう

「真摯さ(Integrity)」と言い換えられます。

リーダーとして真摯であるとは、自分の地位や職権にふさわしい当事者意識を持ち、人間として正しい意思決定を行うということです。

部下とのコミュニケーションや、クライアントとの商談において、謙虚でひたむきな態度は必要不可欠です。

ホウレンソウを怠ったり、自分の感情をコントロールできなかったりするマネージャーは、

人間として信頼されず、部下や顧客と良好な関係を構築できません。

また、企業の不祥事への世間の目がますます厳しくなる昨今では、企業の「顔」として、

リーダーには廉直で誠実な立ち振舞いが求められます。

自分の地位や職権に見合うノブレス・オブリージュについて理解し、マネジメント業務において

「真摯さ」を発揮することが、現代のリーダーに求められる資質です。

 

リーダーに望まれる2種類のノブレス・オブリージュ

それでは、マネジメント業務において、具体的にどのようなノブレス・オブリージュ(=真摯さ)が望まれているのでしょうか。

2つのノブレス・オブリージュを紹介します。

部下がリーダーに望むノブレス・オブリージュ

部下は自分よりも上位の職責にある上司に対し、無意識にノブレス・オブリージュを求めています。

部下と良好な関係を築くためには、単に役割上の責任(アカウンタビリティ)や

実務上の責任(レスポンシビリティ)を果たすだけでは不十分です。

ノブレス・オブリージュを果たすには、部下と自らコミュニケーションをとり、彼らが求めるものに応える能動的な姿勢が必要です。

具体的には、部下が困難に直面していないか、仕事上の壁にぶつかっていないかを敏感に感じ取り、

真摯にアドバイスを行うことが求められています。

また、部下に謙虚な気持ちで接し、感情をコントロールすることも大切です。

ついつい厳しく叱ったり、愚痴をいったりしてしまうと、部下と話しにくい空気感が醸成され、

信頼関係の構築が難しくなってしまいます。

顧客がリーダーに望むノブレス・オブリージュ

一方、顧客はどのようなノブレス・オブリージュを求めているのでしょうか。

顧客にとって、マネージャーは重要なビジネスパートナーであり、取引の完遂に向けた真摯な努力が期待されています。

とくにマネジメントの真摯さが問われるのは、取引の途中でトラブルが発生した場合です。

たとえトラブルが部下の責任によるものであっても、リーダー自らすみやかに謝罪しましょう。

また、トラブル対応中は常にホウレンソウ(報告・連絡・相談)を行い、顧客が不安を感じないよう、

誠実に対応する姿勢も求められています。

 

ノブレス・オブリージュを実践して真摯なマネジメントを

ノブレス・オブリージュとは、「身分の高い者は、ふさわしい義務を負う」というフランスのことわざです。

現代のリーダーにとって、地位や職権に見合うノブレス・オブリージュの実践が必要不可欠です。

マネジメント業務においては、誠実、謙虚、そして真摯な態度をとることが、ノブレス・オブリージュを守ることにつながります。

部下とのコミュニケーションや、顧客との信頼関係を構築するうえで、常にノブレス・オブリージュを果たすことを心がけましょう。

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