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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2022/07/15 13:30

経営

ノブレス・オブリージュの考えとマネジメント業務【リーダー/働き方】

欧米の富裕層や著名人の多くは、「ノブレス・オブリージュ」という伝統的な道徳観念に基づき、慈善団体への寄付を行っています。

一見、ノブレス・オブリージュは現代のビジネスシーンとは無関係に思えますが、実はそうではありません。
企業のリーダーにとっても、地位や職権に見合うノブレス・オブリージュを果たすことが求められています。

本記事では、ノブレス・オブリージュの基本的な考え方や、マネジメント業務との関わりについて、わかりやすく解説します。

 

ノブレス・オブリージュとは?マネジメントにおける「真摯さ」

ノブレス・オブリージュ(仏:Noblesse Oblige)とは、ヨーロッパ社会を中心に継承されてきた社会的規範で、
「身分の高い者は、ふさわしい義務を負う」という意味です。

ノブレス・オブリージュという言葉は、19世紀ごろから広く使用されるようになりました。

とくにイギリス社会では、貴族や上流階級に様々な特権が付与された一方で、戦争が起きた際は自ら戦地に赴き、率先して戦う義務が課されました。

1914年7月28日に勃発した第1次世界大戦においても、多くのイギリス貴族の子弟が最前線に行き、ノブレス・オブリージュを守りました。

ノブレス・オブリージュは現代のビジネスシーンとも無関係ではありません。

とくに会社の意思決定に関わり、マネジメント業務を行う経営者やリーダーにおいても、ノブレス・オブリージュが期待されるようになりました。
部下の期待や顧客への責任、時代がリーダーに求める役割を果たすためにも、率先してノブレス・オブリージュを果たさなければなりません。

地位や職権に見合うだけの責任を果たし、会社組織に還元する姿勢が現代のリーダーに求められています。

マネジメント業務において「真摯さ」は必要不可欠

マネジメント業務におけるノブレス・オブリージュは、
オーストリア人経営学者ピーター・ドラッカーのいう「真摯さ(Integrity)」と言い換えられます。

リーダーとして真摯であるとは、自分の地位や職権にふさわしい当事者意識を持ち、人間として正しい意思決定を行うということです。

部下とのコミュニケーションや、クライアントとの商談において、謙虚でひたむきな態度は必要不可欠です。
ホウレンソウを怠ったり、自分の感情をコントロールできなかったりするマネージャーは、人間として信頼されず、部下や顧客と良好な関係を構築できません。

また、企業の不祥事への世間の目がますます厳しくなる昨今では、企業の「顔」として、リーダーには廉直で誠実な立ち振舞いが求められます。

自分の地位や職権に見合うノブレス・オブリージュについて理解し、マネジメント業務において「真摯さ」を発揮することが、現代のリーダーに求められる資質です。

 

リーダーに望まれる2種類のノブレス・オブリージュ

それでは、マネジメント業務において、具体的にどのようなノブレス・オブリージュ(=真摯さ)が望まれているのでしょうか。
2つのノブレス・オブリージュを紹介します。

部下がリーダーに望むノブレス・オブリージュ

部下は自分よりも上位の職責にある上司に対し、無意識にノブレス・オブリージュを求めています。
部下と良好な関係を築くためには、単に役割上の責任(アカウンタビリティ)や実務上の責任(レスポンシビリティ)を果たすだけでは不十分です。
ノブレス・オブリージュを果たすには、部下と自らコミュニケーションをとり、彼らが求めるものに応える能動的な姿勢が必要です。

具体的には、部下が困難に直面していないか、仕事上の壁にぶつかっていないかを敏感に感じ取り、
真摯にアドバイスを行うことが求められています。

また、部下に謙虚な気持ちで接し、感情をコントロールすることも大切です。
ついつい厳しく叱ったり、愚痴をいったりしてしまうと、部下と話しにくい空気感が醸成され、
信頼関係の構築が難しくなってしまいます。

顧客がリーダーに望むノブレス・オブリージュ

一方、顧客はどのようなノブレス・オブリージュを求めているのでしょうか。

顧客にとって、マネージャーは重要なビジネスパートナーであり、取引の完遂に向けた真摯な努力が期待されています。

とくにマネジメントの真摯さが問われるのは、取引の途中でトラブルが発生した場合です。
たとえトラブルが部下の責任によるものであっても、リーダー自らすみやかに謝罪しましょう。

また、トラブル対応中は常にホウレンソウ(報告・連絡・相談)を行い、顧客が不安を感じないよう、
誠実に対応する姿勢も求められています。

 

日本におけるノブレスオブリージュの浸透状況

日本では欧米ほどノブレスオブリージュが浸透していない

日本でも有名人や経営者などが寄付やボランティア活動に積極的に参加する例は見られますが、
「日本は寄付文化が根付かない」と言われるように、欧米ほどノブレス・オブリージュは浸透していません。

寄付に関する税制度が整っていないといった事情もあるが、
世界に比べて日本は社会貢献意識が低い傾向にある

日本は、流動性資産100万ドル(1.1億円)以上を持つ人がアメリカに次いで世界で2番目に多いですが、
寄付額のGDP比はアメリカが1.55%、イギリスが0.47%に対し、日本は0.23%にとどまっています。

またCAF World Giving Index 2021によると、寄付額・ボランティア参加・支援活動の3つの項目から測った日本の社会貢献指数は114カ国中最下位でした。

これは歴史文化の違いや、寄付に対する税制度がアメリカほど整っていないなどの社会的背景も要因となっており、
世界に比べると日本は社会貢献意識が低い傾向にあります。

 

ノブレスオブリージュについての有名経営者の考え方

元京セラ・第二電電創業者 稲盛和夫氏

「(リーダーには)偽りがあってはいけない、私心があってはいけない、わがままであってはいけない、奢りの心があってはいけない。
そうした高潔な生き方をおのれに課すこと。
これが人の上に立つものの義務、すなわち、ノブレス・オブリージュというものでしょう。」

元伊藤忠商事社長 元駐中国大使 丹羽宇一郎氏

「ノブレス・オブリージュは、昔の騎士道にも通じる考え方で、
リーダーには社会のためならわが身を投げ出すこともいとわない覚悟が求められる、ということです。
国にしても企業にしても、トップたる者は公人としての心構えを持たなければなりません。
あるときは私人としての権利も、また自分自身や家族をも犠牲にしなければならないことがあるかもしれません。
そうした覚悟がない人はトップになってはいけません。」

 

ノブレス・オブリージュを実践して真摯なマネジメントを

ノブレス・オブリージュとは、「身分の高い者は、ふさわしい義務を負う」というフランスのことわざです。

現代のリーダーにとって、地位や職権に見合うノブレス・オブリージュの実践が必要不可欠です。
マネジメント業務においては、誠実、謙虚、そして真摯な態度をとることが、ノブレス・オブリージュを守ることにつながります。

部下とのコミュニケーションや、顧客との信頼関係を構築するうえで、常にノブレス・オブリージュを果たすことを心がけましょう。

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