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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2023/08/22 10:40

コミュニケーション

働き方

風通しの良い職場とは?特徴やメリット・取り組みアイデアを紹介

読了まで約4分

社員が働きやすい職場のひとつとして『風通しの良い職場』という言い方をよく耳にします。
しかし、「具体的にどういう職場のことを指すのか」と聞かれると答えにくいのではないでしょうか。
経営者や管理者として、風通しの良い職場環境にはどのような特徴があり、どのような方法で風通しを良くすることができるのかについて理解しておく必要があります。

この記事では、風通しの良い職場の特徴やメリット、職場づくりにおける注意点、取り組み方などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

風通しの良い職場とは

風通しが良いとは、意見や考えを遮るものがない状態を示します。

つまり風通しの良い職場とは、立場に関係なく自分の意見を主張しやすく、社員同士の意見交換が活発な組織のことを指します。

 

風通しの良い職場の特徴

風通しの良い職場にはどのような特徴があるのでしょうか。代表的な3つの特徴を紹介します。

社内コミュニケーションが活発

最も代表的な特徴としては、社内コミュニケーションが活発であり、全体的に職場の雰囲気が明るいことがあげられます。
普段から声掛けや挨拶をすることが当たり前になっていると、困ったときに社員同士で相談しやすく、課題や悩みを共有して助け合う社風が生まれます。

また、情報がオープンになっていることで、社内の“暗黙の了解”が起きづらく、勘違いや情報不足によるトラブル防止にもつながります。
万が一トラブルが発生しても連携がスムーズになるため、早急に問題を解決することもできるでしょう。

社員同士の仲が良くチームワークが強固な職場は、社員にとって居心地のいい職場となり、エンゲージメントも高まります。

アイデアや意見を言いやすい雰囲気がある

若い社員や新入社員でも自分の意見を言いやすく、年齢や役職に関係なく意見を受け入れる文化があることも風通しの良い職場の特徴です。
いい意味で上下関係を気にせず、意見を率直に口にできる雰囲気があると様々な立場の意見を取り入れられます。
社内にこれまでなかった知識や価値観を取り入れることで新しいアイデアや提案も生まれやすくなるでしょう。

また、自分の意見を取り入れてもらえる土壌があると会議やブレストの場でも社員が主体的に取り組めます。
上司の言うことをただ聞くだけでなく、自立心を持った社員の育成にもつながるのです。

言い換えれば、心理的安全性の高い職場とも言えるでしょう。
近年、職場の心理的安全性が注目されています。
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社内の人間関係が良好

役職や年齢によって人間関係が固定されず、立場に関係なくお互いの意見を尊重できると、職場内の人間関係も良好になります。
普段から気軽なコミュニケーションを重視して、意見交換を行っていると団結力が醸成されやすいのです。

チームワークができあがっていれば、社員同士の助け合いも促進されるでしょう。
普段の業務はもちろん、プロジェクトにおいてもフォローし合いながら円滑に計画を推進できるようになります。

 

風通しの良い職場のメリットとは?

職場やチームの風通しが良いと、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのメリットを紹介します。

勘違いが起きにくい

風通しの良い職場では職位や職種に関係なく様々な情報が社員に共有されるため、勘違いや連携ミスが起きにくいといえます。
業務に必要な情報だけでなく、経営ビジョンや事業目標も定期的に共有されるため、社員が自分に求められている役割や成果を認識しやすいのです。
管理者との認識相違が起きにくく、的確な成果を生み出すことができます。

また、恒常的に情報共有されていると、ミスやトラブルが発生したときに早急な対応ができることもメリットのひとつです。
生産性が向上し、個人だけでなくチーム全体の業績にも好影響をもたらします。

離職率の低下につながる

社員が抱えている悩みや不安を共有しやすい風土があることで、離職率の低下にもつながります。
業務における不満や懸念を抱えたまま働いていると、モチベーションが低下してしまい離職が発生しやすいのです。
疑問を解消して納得した状態で業務に望める環境であれば、集中して業務に取り組めます。

また、風通しの良い職場を作ることは、働き方改革とも関連します。
ニーズの多様化に伴い、社員の意欲や能力を存分に発揮できる環境を作ることで離職率の低下に繋がります。

他にも、社員の声を聞き入れてくれる姿勢を会社が示すと、社員の満足度も向上します。
「自分を大切に扱ってくれている」という印象が強いと業務にもやりがいを見出すことができ、社員の定着率がさらに向上するでしょう。

迅速にトラブル対策ができる

「上司にはこまめに情報共有するべき」という意識が社員に根付いていると、業務上のミスやトラブルも迅速に報告されます。
普段からコミュニケーションがとれており、上下関係が良好であれば、社員が報告を怠ったりミスを隠ぺいしたりといった事態が起こりにくくなります。
素早い連携により、トラブルに対してスムーズに対応できるようになるのです。

また、現場の状況をタイムリーに把握することによって未然にミスを防止できるようにもなります。
他にも、業務における懸念点や組織の課題なども共有されるため、業務効率化といった改善業務にも役立つでしょう。
自分の意見が組織運営に取り入れた実感が持てると、社員もさらに意見が言いやすくなります。

 

風通しの良い職場のデメリットとは?

多くのメリットの一方で、風通しが良いことによるデメリットも存在します。
デメリットを把握し、生産性の高い組織運営を目指しましょう。

業務の妨げになるケースがある

上下関係がフラットであることは、意見を言いやすいというメリットの反面、組織の規律がなくなってしまい、関係性に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。
上司や先輩の指示を尊重せず、独断で業務を行うような社員がいると、チームのパフォーマンスが低下するケースもあるのです。

部下や後輩の意見を取り入れる姿勢は大切ですが、単なる慣れ合いになるのは避ける必要があります。
厳しい人間関係やルールをつくる必要はありませんが、あくまでも仕事の場であるという意識を持ち、メリハリのある付き合い方を心掛けることが大切です。

従業員の性格によっては居心地が悪くなる

様々な立場の社員から意見を募ることは経営において重要な姿勢ですが、中には人前で意見を発することが苦手な社員もいます。
そのような内気なタイプの社員は、オープンな社風や密なコミュニケーションを居心地悪く感じるかもしれません。
他の社員が積極的に意見を発する姿を見て委縮してしまい、チームに馴染みづらい社員もいるでしょう。

大切なのは、情報をオープンにすることを社員に強要しないことです。
コミュニケーションが苦手な社員もいると意識し、無理に発言を求めたりしないよう注意してください。

緊張感がなくなる

社員が自主性を持って自由に業務を行える環境を重視しすぎると、緊張感の欠如を招く可能性もあります。
業務に関係ない私語が増えたり、勤務態度がルーズになったりするようでは本末転倒です。
チーム全体の生産性が低下してしまうため、業務の場であることを認識してもらう必要があります。

業務の場では、チーム全体でひとつの目的に向かわなければならないことを再確認できるように促してください。
チームのゴールの中で、社員個人がどのような役割を担っているのか、定期的に共有することが大切です。

 

風通しの良い職場にするための具体的アイデア

自社を風通しの良い職場にするためには、どのような施策が考えられるでしょうか。
社員同士のコミュニケーションを促進し、情報共有しやすい体制をつくるいくつかの成功事例をご紹介します。

挨拶の励行

シンプルなことですが、誰でも簡単にできるものとしてまずは、積極的に挨拶をすることから始めてみましょう。
朝から元気の良い挨拶をすることで、挨拶をされた側も気持ちよく1日を迎えることができます。

社長自らが積極的に社員に声を掛け挨拶することで、風通しの良い職場に近付きます。

フリーアドレス制を導入する

フリーアドレス制は、従来のように1人1台決められたデスクを付与されるのではなく、自由に席を選択できるオフィススタイルです。
テレワークの普及に伴い、オフィススペースの有効活用の需要が高まったことから、導入する企業が増えています。

フリーアドレス制を導入すると、固定の席を持たずに毎日違う席を使用できるため、従来は生まれなかった新しいコミュニケーションが発生するというメリットがあります。
普段接する機会のない部署の社員と交流するきっかけとなり、より風通しの良い環境になるでしょう。

社内アンケートを実施する

目指しているオフィス像と現実のギャップを把握するために、社内アンケートを実施するのも効果的です。
社員が普段感じている課題や不満を率直に書いてもらうことで、ボトルネックを洗い出し、より即効性の高い改善施策を実行できます。
アンケートを実施する際は、結果をどのように活用するのか事前に説明しておくと、社員の納得感を高めることができるでしょう。

また、社内環境の改善に対して前向きな姿勢を示すこともでき、エンゲージメントの向上も期待できます。

コミュニケーションツールを導入する

コロナ禍によってリモートワークを導入した企業も多いのではないでしょうか。
社員と直接顔を合わせないリモートワーク下では、コミュニケーション不足によって情報共有が滞ったり、業務遂行に支障が出たりすることも少なくありません。

リモートワーク下でも気軽にコミュニケーションをとれる施策として、チャットやビデオ通話を導入する企業も増えています。
メールと違い堅苦しい挨拶文が不要なため、フランクなやりとりが可能です。
チーム内だけでなく、部署を横断したコミュニケーションの促進も期待できます。

イベントの実施

社員同士の交流が深まるようなイベントを定期的に開催することで、お互いのことを知ることができ、絆が深まります。
仕事だけの関わりの場合、どうしても人間関係が広がらず距離もあまり縮まりません。

食事会や飲み会、誕生日会、運動会など、普段関わりが少ない異なる部署の人とも交流ができるようなイベントを企画し実施してみましょう。

1on1ミーティングを実施する

1on1ミーティングとは、上司と部下が一対一で行う面談のことです。
期末に実施する評価面談と違い、比較的短いサイクルで定常的に実施されるため、部下の現状をタイムリーに把握できます。

1on1ミーティングは、日頃の業務について上司からフィードバックを行うのではなく、部下が抱いている悩みや課題を聞き出して、フォローすることが目的です。
部下の意見や気持ちに寄り添い、解決する姿勢を見せることで、より強固な信頼関係を構築できます。

サンクスカードを送り合う

サンクスカードは、日頃の業務で感じたささいな感謝をカードに書き出し、社員同士で送り合う社内制度です。
感謝を伝えられることで業務にやりがいを感じ、さらに誰かにカードを送るというスパイラルが生まれ、社員コミュニケーションが活性化します。

また、感謝や素敵な行動を人に伝えることが社内制度化されていると、考えを口に出しやすい雰囲気が生まれます。
情報共有も活発になり、より風通しの良い風土を醸成できるでしょう。

社長室の撤廃

社長室をなくすことで、いつでも社長に話しかけることができ、社長と社員との距離感が一気に縮まり組織としての一体感が高まったという例もあります。

「社長がいつどこで何をしているのかわからない」という、社員にとっての不透明さがなくなる他、すぐに相談を持ち掛けることができる為、意思決定が迅速に行えるようになったというメリットがあります。

 

風通しの良い職場づくりで企業の成果創出につなげよう

風通しの良い職場環境を整えると社内コミュニケーションが促進されるだけでなく、エンゲージメント向上による離職率低下や情報共有によるミスやトラブルの防止など、様々なメリットが得られます。

一方で、緊張感が欠如して業務の妨げになるといった懸念点もあります。
単なる仲良しグループになってしまわないようハンドリングしつつ、高い成果を創出できる組織を目指す必要があります。

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