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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2021/11/24 21:02

経営

ESG経営とは?意味や戦略・ポイントなどを理解しよう!【社会貢献/環境問題】

1.ESGの意味と考え方とは?

ESGとは、「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」の頭文字をとった言葉です。

環境問題や社会貢献について考える時に利用されています。

環境省が2015年にESG検討会を設置し、日本におけるESGの動向を入れた「ESG解説書」を発表しました。

ESG解説書は、ESGの意義や課題・取り組みの方向性などが記載されています。

ESGを取り入れた経営は「ESG経営」と呼ばれています。

企業が長期的および持続的に成長するためには、ESGの価値を追求すべきと考えていることが特徴です。

短期的な利益や成果だけでなく、長期的な企業価値の向上を目標にしています。

 

ESG解説書でESGについて理解する人が増え、ESGを重要視する消費者や投資家が増えています。

よって、ESG経営を実践しているかは、ブランドの価値や収益にも反映されやすいでしょう。

日本の企業でも、ESGを取り入れた企業経営戦略として、それに関する「統合報告書」を発行するところが増えているのです。

ESGの経営戦略は、国連が発表している「持続可能な開発目標(SDGs)」を参考にしています。

気候や貧富格差・教育・消費などを考慮し、全ての人が平和に暮らしていくための開発目標です。

そして、ESGに関することも課題や提案がされています。以下にESGの具体的な内容をご説明します。

環境保全に対する取り組み(Environment)

企業の活動が環境にどのくらいの影響を与えるかを考えることです。

ネガティブな影響が出る時には、なるべく減らす方法や改善策を出します。

例えば、省エネやスマートエネルギー・温室効果ガスの削減などです。

また、生物多様性や再生資源化・有害物質管理なども含まれます。

社会が成長することを支援する取り組み(Social)

社会が成長するためには、それぞれの企業が支援していくことが重要と考えられています。

また、個人が充実した生活を送れることも、社会問題の解決や成長を促すとしているのです。

安全性や生産性の確保やワークバランスの向上・コミュニティへの参画などの取り組みをしています。

具体的には、顧客の需要に基づいたサービスや商品の開発・成長できる分野を強化・ビジネスの国際化・長時間労働を減らす・

育児休暇取得を推進するなどです。

企業統治への取り組み(Governance)

企業統治はコーポレートガバナンスと呼ばれ、さまざまなステークホルダーが企業を統制・監視することです。

投資家や取引先・消費者・従業員などがステークホルダーに含まれます。

企業経営を透明化して、成長させていくことが目的です。

企業統治には、コーポレートガバナンスコードに準じた経営や法規の順守が大切になります。

また、グループ企業の場合は、統治体制を確立することも必要です。

具体的には、BCP対策の推進や情報セキュリティ業務の推進・教育や研修の実施・リスク対応力の強化などが行われています。

 

2.ESG経営のメリットとステークホルダーへの影響とは?

ESG経営をすることで、企業の価値を高められます。消費者や投資家などから評価される機会が増え、長期的に信頼される企業になります。

特に、社会問題の解決に取り組んでいることから、宣伝やブランディングにも成功しやすいです。

また、ESG経営では、リスクを考慮した経営戦略も考えています。

リスク管理のレベルが高くなると、将来的なリスクや必要なコストを想定した経営ができるのです。

最終的には、長期的に成功しやすい企業になれるでしょう。

 

ESG経営は企業を取り巻くさまざまなステークホルダーに影響を与えます。

例えば、「顧客」には、より良いサービスや商品を届けることが可能です。

社会や環境に配慮するというESGの考え方を参考にしたサービスや商品を開発すれば、それに賛同する新規顧客が増えます。

そして、顧客は自分に合ったサービスや商品を選択できるようになるのです。

また、いいものを使っているという精神的な充実感や満足感も得られるでしょう。

例えば、環境を守る商品を選ぶ「グリーン消費」、

環境問題や弱者への配慮を買い物で実現しようとする「エシカル消費」という消費者運動が盛んに行われています。

つまり、ESG経営は、それらの消費者運動の活性化にも貢献しているのです。

 

「取引先」への影響として、信頼力やブランド力のある企業と取引できるというメリットがあります。

ESG経営に取り組んでいる企業として有名になれば、短期的な利益だけでなく、長期的な利益や価値も高まる可能性が高いです。

よって、安心して取引を継続できます。

また、グローバル化やチェーン店展開で利益が上がれば、取引先の仕事も増えるでしょう。

ESG経営をする企業の取引先は、取引量や収益の増加が見込めるのです。

 

ESG経営は「従業員」にも大きな影響を与えます。

日本の職場環境や仕組みは、長時間労働や能力開発不足など、見直しが必要なケースも多いです。

労働環境に問題があると、労働意欲の低下や創意工夫の欠如などが起きて、最終的には企業の業績にも関係します。

そこで、ESG経営を実践すれば、従業員が働きやすい環境を提供できるのです。

従業員のモチベーションが上がると、企業の業績も向上します。

また、1日の3分の1以上を職場で過ごす人もいるでしょう。職場の衛生的かつ精神的な環境を整備し、働きやすくすることが大切と考えているのです。

 

「地域社会」もステークホルダーに分類されます。

ESG経営では、社会貢献の一つである「地域創生」が重要です。

雇用創出や人口定着などを目標にして、地域を活性化させようとしています。

ESG経営で地域の人や障害がある人・ブランクがある人などを採用していけば、地域社会にもいい影響を及ぼすのです。

ただし、人材と資金・ノウハウがないと、円滑な企業経営はできません。

経営資源を豊富に持っている企業がESG経営で社会貢献していけば、それらの問題を解決できる可能性があります。

 

ESG経営の「投資家」への影響は、投資する企業を選択しやすくなることです。

短期的な利益を追求する投資家もいますが、長期的な利益や成功を支援する投資家もいます。

また、環境問題や社会貢献を実践する企業を支援したい投資家もいるのです。

そのような考え方の投資家は、ESG経営をしている企業を見極め、支援するかを決めています。

さらに、投資する企業への信頼感も増すでしょう。

将来的な成長や価値の向上が見込めて、満足できる投資ができます。

 

「政府」もステークホルダーの一つで、ESG経営によっていい影響があります。

政府は「スマート社会」「超スマート社会」を目標にしていて、「Society 5.0」などを掲げました。

これは、ロボットやAIなどで足りない労働力を補い、人々の負担を減らしながら、快適に過ごすことを目標にしています。

ESG経営は、生産性の確保やワークバランスの向上など、さまざまなことに取り組んでいることが特徴です。

つまり、ESG経営をする企業が増えれば、政府のスマート社会に対する目標も達成しやすくなるでしょう。

 

3.ESG経営をする時のポイントとは?

ESG経営を導入する時には、最初にESGを取り巻く環境について理解することが大切です。

長期的に続けるためには、社会貢献や環境問題・社会統治についてしっかりと理解し、経営方法の大まかな流れも把握しなくてはなりません。

そして、日本政府や世界で掲げられている目標についても、詳細な知識を得ているといいでしょう。

例えば、「SDGs」「パリ協定」「サーキュラー・エコノミー(CE)」は大切です。

SDGsは国連が出している国際社会の共通目標で、2030年までに解決したいことが記載されています。

個別目標は17個あり、ターゲットは169に分かれていることが特徴です。

 

パリ協定は「気候変動抑制」に関する国際的な協定です。

温暖化対策として、世界の平均気温上昇が産業革命以前よりも「2℃未満に抑えること」そして「1.5℃未満に抑えられる努力をすること」を掲げています。

それらを実現するためには、温室効果ガスの排出量を減らしていくことが大切なのです。

また、温室効果ガスの排出量だけでなく、森林などの植物による吸収量のバランスが取れることも重要視しています。

温暖化対策に取り組むためには、ESG経営で省エネやスマートエネルギーなどを意識するといいでしょう。

パリ協定についての理解を深め、ESG経営の戦略を考える上で、参考にすることが大切です。

 

サーキュラー・エコノミー(CE)とは、資源を再利用して、持続的に成長しようとする経済モデルのことです。

さまざまな原材料は、将来的に足りなくなると考えられています。

例えば、鉱山などから採取する金属は、消費量が埋蔵量を上回る可能性があるのです。

よって、再利用できるものは再び使うことが重要になります。

サーキュラー・エコノミーの「製品や素材を再利用して使い続ける」「自然システムの再生」

「環境や健康に有害なものを排出しないデザインや仕組みの確立」を意識して、ESG経営に取り入れるといいでしょう。

 

ESG経営を成功させるためには、企業の取締役会など、重要なポジションにいる人が積極的に実践することも大切です。

ステークホルダーから求められていることを把握し、それを自社の企業戦略に反映できるといいでしょう。

また、事業戦略とESG戦略を統合することも重要です。

ESGに関する内容を個別に進めるよりは、企業戦略の一つとして取り組む計画を立てます。

そして、従業員にも理解してもらい、組織全体として取り組む姿勢を維持するのです。

ESG戦略に関する講習会や勉強会を積極的に実施し、組織での「ESGリテラシー教育」を充実させることもポイントになるでしょう。

 

4.ESG経営について理解し、取り入れてみよう!

ESG経営は社会貢献や環境問題に取り組むため、企業の将来的な価値を高めることができます。

企業自体の評価も高くなり、従業員や取引先・消費者からの信頼力も高まるでしょう。

ESG経営をする時には、概要やメリット・関連する法規などを理解することが大切です。

これを参考にESG経営に関する知識を深め、経営戦略に取り入れてみてください。

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