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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2022/11/28 16:35

経営

アントレプレナーシップとは?必要な能力や注目されている理由を解説【組織/起業家精神】

読了まで約2分

新型コロナウィルス(covid-19)の影響で、従来のマネジメント手法からの転換期に差し掛かっています。

リモートワークによって顔を合わせる機会が減ってしまっても企業や組織を安定的に成長させるためには、メンバー一人ひとりの積極性や創造性が重要です。
そこで新しい組織作りのための試みとして注目されているのが「アントレプレナーシップ」。

今回は、アントレプレナーシップについて詳しく解説します。

アントレプレナーシップとは

アントレプレナーとは、元々フランス語で「企業家」を表す言葉で、新規事業や新商品の企画などを行う際に必要になる高い想像力と、リスクを恐れずに積極的に挑戦していく姿勢などを合わせた「起業家精神」を表す言葉です。

従来の日本ではトップダウン型の組織運営が一般的でしたが、終身雇用制度の崩壊や昨今の新型コロナウイルス感染症の流行といった社会情勢などがきっかけとなり、ボトムアップ型の組織運営への変革期を迎えています。
メンバー一人ひとりがアントレプレナーシップを持ち、発揮することで、組織に降りかかるさまざまな逆境を創意工夫で押しのけて革新的なサービスを生み出すことができるのです。

 

アントレプレナーシップが注目されている理由

ボトムアップ型の組織運営というと、ベンチャー企業やスタートアップ企業が取り組んでいるものと考えられがちですが、大企業においても従来のトップダウン型からボトムアップ型への変化が注目されています。

ボトムアップ型の組織運営やアントレプレナーシップが注目されている理由には一体どのようなものがあるのでしょうか。

日本の雇用形態の変化

従来の日本では終身雇用を前提に、新卒で入社した企業で定年退職まで働き続けることが一般的でした。

しかしバブル崩壊後、長く続いた不景気の影響で、終身雇用制度の崩壊や正社員と非正規雇用者の賃金格差を是正する「同一労働同一賃金」の導入といった雇用のあり方が見直された結果、成果主義を前提とした評価制度の導入が加速したのです。
これによって多くの企業では、いわゆる「指示待ち人間」よりも、リスクを恐れずに自ら物事を進められる人材を評価する傾向が高まっています。

急がれるグローバル人材の育成

文部科学省が定めているグローバル人材の定義は「日本人としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野から培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性を持った人材」とされています。(※1)

さまざまな業界で世界的な競争が進んでいる現在、企業では日本の働き方や習慣にとらわれないグローバル人材の育成が急務になっています。

(※1)文部科学省『グローバル人材の育成について』

消費者ニーズの多様化

以前はテレビや新聞、ラジオといったように人々の情報源が限られていたため、消費者ニーズは一点に集中しがちでしたが、現在はインターネットの普及によって人々のニーズやライフスタイルが多様化しています。

このように、年々ハードルが上がる消費者ニーズに応えて商品やサービスを考えられ、広い視野で物事を捉えられる人材の需要が高まっているのです。

 

アントレプレナーシップに必要な能力

アントレプレナーシップとは、新規事業や新サービスを生み出せるような高い想像力と、リスクを恐れず積極的に物事を進めていく姿勢を持ち合わせた、起業家精神のことであることを冒頭でお伝えしました。

ここではアントレプレナーシップに必要な能力について詳しくご紹介します。

責任能力

アントレプレナーシップを持つ人材の役割は、新規事業の企画や既存サービスの市場拡大といった前例がないプロジェクトを創り上げることが一般的です。

前例のないプロジェクトは物事が計画通りに進まなかったり、場合によっては事業が失敗してしまうことも。
そのような時に周りの環境やチームメンバーのせいにすることなく、自分の行動に責任を持ち、失敗を次に繋げることが求められます。

リーダーシップ

チームメンバーを巻き込んで事業を成功させるためには、リーダーシップが必要です。

ここでいうリーダーシップとは、自分の意見をメンバーに浸透させるトップダウン型ではなく、メンバーの意見をまとめたり、競合調査や市場調査によって広い視野を持ったりすることをいいます。
チームを正しい方向に導いていくことも、アントレプレナーシップでは大切です。

創造性

アントレプレナーシップを持つ人材は、前例のないプロジェクトを進めていくことが求められます。

前例のないプロジェクトを成功させるためには、今まで常識だとされていた固定概念を覆すことができるようなアイデアが必要となり、創造性が求められるのです。

人脈

一般的にどのようなビジネスであっても人脈は必要になり、これは新規事業においても同様です。

アントレプレナーシップを持つ人材は、コミュニケーション能力を発揮し、事業を成功させるために必要な人材の採用や、予算の増額などを自社の上層部と掛け合ったり、時には外部との交渉をしたりすることもあるでしょう。
あらかじめ人脈形成をしておくことで、そのような時に物事をスムーズに進めることができます。

学び続ける力

目まぐるしい勢いで変化し続ける社会情勢。
それに対応して事業を進めることができるように常に情報をキャッチアップする必要があります。

また、新規事業にはある程度の失敗は付き物。
失敗の原因を特定し、「どのように改良すれば次に繋げられるのか」といった試行錯誤を繰り返すことも重要です。
新たな情報も、試行錯誤のヒントも他者から与えられるものではないため、自ら学び続ける姿勢が大切になります。

 

企業内でできるアントレプレナーシップ教育の実践方法

アントレプレナーシップを従業員に持ってもらうための試みとして、自社の従業員を対象にビジネスプランコンテストを実施している企業があります。

ビジネスプランコンテストとは、従業員が数名のグループに分かれ、新規事業を立案し、審査員にアピールするというものです。
実際の事業と同様に、事業内容だけでなく、予算や利益、将来の展望といったことまで細かく策定し、審査員から高い評価を得ることができれば事業化が決定することも。

ビジネスプランコンテストは、成功すれば事業化が実現するため、有志の従業員が集まってグループを組むことが一般的です。
たとえ事業化が実現しなかったとしても参加した従業員たちは積極性や創造性、広い視野といったアントレプレナーシップに重要な要素を得ることができるでしょう。

 

アントレプレナーシップを身につけて競争社会に勝ち抜いていける組織を作ろう

アントレプレナーシップは新規事業に携わる従業員だけではなく、組織をさらにステップアップさせるためにすべての従業員が持っていたいビジネススキルの一つです。

アントレプレナーシップを身につけるためには、社会情勢の変化に対応できるように自ら情報をキャッチアップしたり、固定概念を覆すような創造性を持ち合わせたりすることが必要になります。
年々競争が激しさを増している社会で勝ち抜いていけるように、従業員向けのアントレプレナーシップ教育を導入し、強い組織を作っていきましょう。

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