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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2021/01/14 20:56

経営

エンパワーメントとは【組織活性化/リーダーシップ】

新たなテクノロジーの登場や、グローバリズムの進展により、日本のビジネスシーンでも変化に強い組織づくりが求められるようになりました。
組織のポテンシャルを最大限に活かす施策が「エンパワーメント」です。
日本語では「能力開花」「権限移譲」といい、主に人事マネジメントの分野で注目を集めています。

この記事では、エンパワーメントの意味や重要性、実施にあたってのポイントについて解説していきます。

 

エンパワーメントとは?現場への権限移譲で組織を活性化させる

エンパワーメント(Empowerment)とは、個人や集団が持つ潜在能力を開花させるための取り組みです。
日本のビジネスシーンでは、「権限移譲」とも呼ばれます。

権限移譲とは、企業のトップの業務の一部を現場に移譲し、部下の自発的な判断や意思決定を促すことです。
権限移譲を行うことで、社員1人ひとりの自主性が生まれ、本来持っているパフォーマンスを引き出すことができます。

エンパワーメントという言葉が生まれたのは、1950年代から1960年代にかけて公民権運動が起こったアメリカです。
法の下の平等を求め、抑圧された弱者(powerless)の社会的地位の向上を果たす(empowerment)という意味で、エンパワーメントという言葉が使われました。
エンパワーメントは多義的な意味を持つ言葉ですが、国内外のビジネスシーンにおいても、人々の本来のポテンシャルを引き出すという意味は同じです。

現場の社員に業務の一部を委ね、潜在能力を開花させることが、モチベーションの高い活発な組織づくりにつながります。

エンパワーメントが必要な3つの理由

いま、エンパワーメントの重要性が再評価されている理由は次の3点です。

・以前よりも経営判断のスピードが求められるようになった
・戦略実行において、リーダーシップのある人材の重要性が増した
・労働市場が活発化したため、自社でリーダーを育てる必要がある

日本のビジネスシーンでは、以前よりもスピーディーな意思決定が求められるようになりました。
たとえば、AI、IoT、クラウド、ビッグデータなど、新たなテクノロジーを導入する企業が増え、次々と新たな製品・サービスが登場しています。
市場や顧客ニーズの変化にすばやく対応し、社内の意思決定のスピードを高めるには、現場のリーダーシップが欠かせません。

エンパワーメントにより、現場への権限移譲を進めることで、部下のリーダーシップを効果的に育てることができます。
労働市場の活発化により、以前よりも優れたリーダー人材の確保が困難になっているなかで、自前でリーダーを育てられるという利点もあります。

 

エンパワーメントの効果を高める2つのポイント

ただ現場への権限移譲を進めるだけでは、部下のポテンシャルを引き出し、組織を活性化させるというエンパワーメント本来のメリットを引き出せません。
エンパワーメントの効果を最大化するため、次の2つの働きかけを行いましょう。

ストレッチ目標(ストレッチゴール)を現場に課す

ストレッチ目標(ストレッチゴール)とは、一筋縄ではクリアできず、目標達成のためには「背伸び」が必要な目標を意味します。
体を伸ばして可動域を広げるストレッチと同様、一見達成が困難そうな努力目標を課すことで、部下のポテンシャルを効果的に引き出すことが可能です。

漠然と業務の一部を現場に任せるのではなく、部下の能力に合わせたストレッチゴールを課しましょう。

4つの内発的動機づけで心理的エネルギーを高める

ただ努力目標を課すだけでは、部下のやる気をうまく引き出せません。
部下の内面に働きかける「内発的動機づけ」によって、部下のやる気を高め、1人ひとりが持つ本来のパフォーマンスを引き出すことが可能になります。

・自己効力感(コンピテンス):部下に「やればできる」と思わせる
・影響感          :部下の仕事の成果が、企業の目標や理念に影響すると思わせる
・有意味感         :部下の目標達成が、会社にとってお大きな意味を持つと思わせる
・自己決定感        :他者の強制ではなく、部下が自分自身の意思でやっていると思わせる

エンパワーメント本来のメリットを活かすには、この4つの内発的動機づけにより、部下のやる気やモチベーションを高める必要があります。
活性化した組織を生み出すには、社員1人ひとりに当事者意識を持たせることが大切です。

まずは内発的動機づけを行い、部下の心理的エネルギーを高めましょう。

 

エンパワーメント(権限移譲)を進め、組織活性化に取り組もう

経営判断のスピードを高めるには、エンパワーメント(権限移譲)を進め、現場の力を活かす必要があります。
「背伸び」が必要なストレッチ目標の設定や、内発的動機づけを行うことで、部下のポテンシャルを効果的に引き出すことが可能です。

エンパワーメントを実施した組織は、社員1人ひとりが当事者意識を持ち、自分の頭で考えて行動することができます。
組織活性化に向けて、エンパワーメントに取り組みましょう。

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