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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2024/04/01 11:00

業務効率

働き方

断捨離で業務の効率をアップ!オフィス断捨離のポイントは?

読了まで約3分

不要なものを捨てスッキリと身軽になりたいという思いから断捨離をしたことがある、あるいはこれからしてみたいと思っている方は多いのではないでしょうか。


会社においても、会社の中やデスクの上を整理していらないものを捨てることで、気持ちまでスッキリし、仕事の効率アップに繋がるかもしれません。

オフィスでできる業務効率化のための断捨離について説明していきます。

断捨離とは

断捨離とは、ヨガの思想に基づく整頓方法として知られています。
ヨガでは断行・捨行・離行の行法があり、これを取り入れた画期的な片付け方法として有名です。

断は不要なものを持つことを断つ、捨は既に存在する不要なものを捨てる、離で物への執着から離れるという意味になります。

多くの人はものにとらわれすぎているため、捨てることに罪悪感やもったいなさを感じてしまいます。そのような固定観念に縛られた状態からの解放を目指し、より快適な生き方を得ることが断捨離の本来の目的です。

断捨離はヨガの思想としてヨガ指導者沖正弘氏が提唱し、その後作家のやましたひでこ氏が片付け術として本を出版してヒットし、断捨離が世間に広まりました。
さらに片付けコンサルタントである近藤麻理恵氏が実践しやすい「こんまり式メソッド」を提唱し、多くの人が断捨離を実践するブームとなりました。

 

断捨離の方法

断捨離の方法はいくつかありますが、本当に自分に必要なものを残し、それ以外を全て捨てるのが基本です。捨てるといってもリサイクルショップに買い取りを依頼したり、必要としている知人などに譲ったりと処分の方法も色々とあります。

断捨離で重要なことは、持ち物一つ一つに対して「必要か」「不必要か」を自分に問いかけることです。
そうすることで、どれだけ無駄なものを手元に置いているかを自覚することができ、ものの選別を通して、自分の考え方や生き方などを改めることが可能です。

断捨離によってシンプルで快適な生き方を手に入れられるため、多くの人が断捨離を実践しています。
また、断捨離は単なる片付け術ではなく、多くのメリットを持ち無駄を省くという点から、ビジネスにも取り入れられています。

業務効率を改善する断捨離のやり方は下記を参考にしてみてください。
業務効率改善、断捨離のやり方

 

断捨離のメリット

断捨離のメリットは、大きく分けて心の整理・無駄のカット・ストレスフリーの3点です。

片付けを行うことによって、身の回りだけではなく心も整えることができます。
整理整頓することにより時間などの無駄と様々なストレスを省くことが可能です。

断捨離のメリットはビジネスにおいても活用することができます。

心の整理

断捨離によって、不要なものを一掃することで心のデトックス効果を得ることができます。
身の回りのものを捨てることで、家や部屋と同様に心もサッパリとスッキリさせることが可能です。

不要なものが多い空間では、ものにとらわれ続けることになります。
ものが多いためにスペースを占領され、片付ける必要を感じてしまうのです。ものが少なくなればスペースが広くなり、心にもゆとりを持つことができます。

ゆとりがあれば、良好な人間関係の構築にも役立ちます。
ものを捨てるか、残すかの選別を繰り返すことでビジネスに不可欠な決断力を身につけることもメリットです。

無駄のカット

断捨離は無駄をカットできる有効な方法です。ものを減らすと、多くの手順を減らすことができます。

例えばデスクの回りを断捨離することで、必要なものを探し回ったりせずに素早く手に取ることができます。

断捨離を実行することで不要なものを手元に残さないという考え方が身につくのもメリットです。

必要のなくなった書類なども、その場ですぐに処分できるようになるため常にスッキリした状態をキープすることができます。手順や手間が減るということは、無駄な時間もカットできるのが利点の一つです。

ストレスフリー

ものが多く、ごちゃごちゃとした空間では気持ちが落ち着かず、知らず知らずのうちにストレスがたまってしまいます。常に不要なものが視界に入る状態はストレスが多く、結果的に仕事の邪魔になっているのです。

ストレスがかかる状況ではイライラしやすくなるため、業務をスムーズに進めることができません。

断捨離とは、不要なものによって労力や時間を浪費されストレスを感じる状態から抜け出す方法の一つです。

ストレスを軽減することで精神的な負担がなくなり、よく眠れるようになります。質の良い睡眠をとれると、心身のコンディションが整い仕事の効率アップにもつながるのでおすすめです。

 

断捨離をビジネスに活かすポイント

1.ルールの共有

断捨離を業務改善に活用するためには、まず断捨離ルールを決めましょう。

オフィス内の大量の書類やデータに関しては、それぞれの会社で保管の決まりが異なります。保管ルールが現在の業務に最適かどうか、無駄はないのかを見直すことが重要です。

紙で保管している書類が大量にある場合には一度見直し、保管が必要な分だけにしましょう。
書類を確認する作業は時間がかかりますが、断捨離後の効果は絶大です。

保管しておく理由がない書類はオフィスのスペースを圧迫しています。
それを解消することでスペースに余裕ができてスッキリさせることが可能です。

ここで重要なポイントは、社員で断捨離のルールを共有することです。
社員が自己判断で断捨離を行うと、必要なものまで処分してしまうというトラブルが起きかねません。

断捨離を行う際には個人で処分するものを決めずに、必ず上司や他の社員に確認をとるというルールを定めましょう。
独断ではなく数人による確認作業を経て処分するようにすれば、後から困るなどのトラブルを回避することができます。 

断捨離においては明確に実行することと、やらないことを決めることで社員全員が同レベルで進めることが可能です。
またルールが定着すれば、オフィスを常に整った状態に保つことができますし、定着した後も、定期的にルールや状況を確認し共有することも大切です。

2.優先順位を付けて判断する

断捨離はビジネスにおいて物理的な活用方法がありますが、精神的にも活用することができます。様々な事柄に対して「必要」「不必要」の判断を繰り返すのが特徴です。

仕事に対しても、これらの判断を行うことで効率よく業務を行うことができます。

仕事の優先順位を的確にすることができ、「今」必要な作業や業務だけに集中することができるのが特徴です。
断捨離的思考を身につけることは、現状の把握や無駄を省くことにつながります。

ビジネスでは複数の業務が同時進行することが多く、仕事を積み重ねてしまうことも少なくありません。
そのような場合には自分の能力を仕事量が超えてしまうと、ビジネスのパフォーマンスが大きく下がってしまうため注意が必要です。

仕事量が多い時にも断捨離の思考を持っていると、仕事の内容を的確に把握し優先度を正しくつけることができます。

業務を分類し重要度に応じて取り組むことで、業務効率を向上させ時間のロスも防げます。また断捨離は固定観念からの解放も大きな特徴です。

断捨離的な考え方によってビジネスの場所や時間、やり方などにとらわれない自由な発想を得ることもできます。

 

オフィス断捨離を取り入れよう!

不要なものを手放すことで、環境も心も整えることができます。

断捨離は家や部屋の片付け以外にビジネスにも活かすことが可能で、オフィスの断捨離を実行することで十分なスペースを確保することができます。また断捨離的思考によって、仕事上の無駄を省き業務効率をアップできるのもメリットです。

会社員は年間150時間を、物を探す時間に費やすと言われています。
不要な物を断ち切り、物への執着心をなくすことで、快適なビジネス環境を手に入れようとする考え方を、株式会社武蔵野では「環境整備」と呼んでいます。

環境整備を通してやらないことや不要なものを捨て、気付く人を育て円滑なコミュニケーションの社内環境へ整え、多くの企業を成功に導いています。

・オフィスの断捨離をしたい
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・社員教育で業務効率・業績を上げたい
・社内のコミュニケーションをもっと円滑にしたい

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執筆者情報

執筆者の写真

佐藤 義昭 / 株式会社武蔵野 常務取締役

1971年、東京都生まれ。
1990年、武蔵野にアルバイトとして入社、ダスキン事業から新規事業まで経験。
2007年、経営サポート事業本部の本部長を経て2015年11月取締役に就任。
2021年、6月常務取締役に就任。

経営者向けに年間100回以上の講演実績があり、企業文化を強化する経営計画書作成法を伝授。
年に一度行われる社内経営計画書アセスメントの方針作りや、小山昇の実践経営塾の合宿では、経営者向けに経営計画書作成や短期計画作成を支援している。
おもな講演テーマに『経営計画書を作るには』、『手書きによる短期計画作成方法』などがある。

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