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武蔵野コラム

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ダイアローグとは【コミュニケーション/職場環境】

この記事は約2分で読めます。

「社内の雰囲気が暗い」「会議で質問や意見がほとんどない」など、コミュニケーション不全が企業の課題となっています。
社内コミュニケーションを活発化するには、従来の雑談や議論(ディスカッション)では不十分です。

お互いの意見を戦わせるのではなく、お互いの意見に共感していく「対話(ダイアローグ)」を取り入れ、コミュニケーション不全を解消しましょう。

この記事では、ダイアローグの必要性やテクニックについてわかりやすく解説していきます。

ダイアローグとは?雑談でも議論でもない相互理解の形

ダイアローグ(対話:Dialogue)とは、組織内の相互理解を推進し、お互いの考えやアイデアを深めるためのコミュニケーションの方法です。
メール、ソーシャルメディア、コミュニケーションアプリ、Web会議システムなど、
コミュニケーションに関するテクノロジーの進歩により、以前よりも組織内の意思疎通が簡単になりました。

しかし、依然として組織内のコミュニケーション不全に悩む企業が散見されます。
コミュニケーションの技術が発達しても、相互理解のアプローチが変わらない限り、コミュニケーション不全の問題は解決しません。

社内コミュニケーションには、雑談・議論(ディスカッション)・対話(ダイアローグ)の3種類があります。
社内コミュニケーションを活発化させるためには、雑談でも議論でもない「ダイアローグ」を取り入れるのが効果的です。

雑談    :会話やおしゃべりのような単なる情報交換
議論    :お互いの論を戦わせ、もっとも優れた意見を選ぶ
対話    :お互いの考えやアイデアに共感し、相互理解を深めていく

ダイアローグは議論と違い、必ずしも1つの結論を導き出すことが目的ではありません。
ダイアローグは議論の結果よりも、お互いの考えや意見に共感し、相互理解を深めていくプロセスに重きを置いています。
相互理解を深めた結果、思ってもみなかったような第三の解決策や、新たなビジネス課題の発見につながることもあります。
性急に結論を導き出す必要がない場合は、ディスカッションではなくダイアローグを行い、社員同士の相互理解を深めていくことが大切です。

一方、意思決定のスピードが求められる場面や、組織内での合意形成が必要な場面では、ディスカッション形式のコミュニケーションが効果的です。
時と場合に合わせ、ダイアローグとディスカッションを使い分ける必要があります。

 

ダイアローグの効果的な実践方法2つ

多くの企業が取り入れているディスカッションと違い、ダイアローグはあまり浸透していません。
これから会議やミーティングにダイアローグのテクニックを取り入れる場合は、次の2つのポイントに注意しましょう。

「ファシリテーター」を立てよう

ファシリテーターとは、会議に中立的な立場で加わり、参加者のコミュニケーションの潤滑油の役割を果たす人のことです。
ファシリテーターは議事進行に徹する司会役ではありません。
ファシリテーター自身が意見をいうことはあまりありませんが、参加者の発言を促したり、議論の流れをコントロールしたり、会議にある程度コミットするのが特徴です。

ダイアローグを取り入れる場合は、ダイアローグ経験者をファシリテーターに立て、
「ダイアローグではなくディスカッションになっていないか」をチェックしてもらいましょう。

ディスカッションにならないようコントロールしてもらうことで、よりダイアローグが深まります。

「アイメッセージ」を意識しよう

ダイアローグの基本原則が「アイメッセージ」です。
アイメッセージとは、自分の意見に「主語(I:アイ)」をつけ、断定的に聞こえないようにするテクニックです。

とくに経営者やマネージャーなどが参加するダイアローグでは、立場上意見が高圧的に聞こえてしまい、双方向的なコミュニケーションが成立しないケースがあります。
「○○はおかしい」「○○はやめよう」ではなく、「わたし(I)はこう思う」「わたし(I)はこうだと助かる」と自分の意見に主語をつけましょう。
断定的・攻撃的な印象がなくなり、コミュニケーションが活発化します。部署や役職を問わず、全員が平等に発言できる雰囲気づくりが大切です。

 

ダイアローグを取り入れ、社内コミュニケーションの活発化を

コミュニケーション不全を解消するため、社員同士の相互理解を深める「ダイアローグ」のテクニックを取り入れましょう。
これまでディスカッション方式で会議やミーティングを行ってきた企業も、ファシリテーターの活用や、
アイメッセージの徹底により、スムーズにダイアローグを取り入れられます。

ダイアローグの手法を導入し、お互いの考えや意見に共感できる組織風土を築きましょう。

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