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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2021/04/07 21:12

経営

リンゲルマン効果とは【働き方/業務効率】

人間には、集団で行動をするとつい怠け、手を抜いてしまう性質があります。

これは「リンゲルマン効果(社会的手抜き)」といい、社会実験によって証明されている現象です。

新型コロナウィルス(covid-19)対策のため、テレワークやリモートワークを導入した企業が多く、

社員の仕事ぶりが目に見えないなかで「どうやって手抜きを防ぐか」が課題となっています。

この記事では、リンゲルマン効果が起きる原因や、リンゲルマン効果を防ぐための対策方法について解説します。

 

リンゲルマン効果とは?集団で仕事をすると、1人あたりの生産性が低下する

リンゲルマン効果とは、「社会的手抜き」とも呼ばれ、集団で仕事をすると1人あたりの業務効率が落ちてしまう現象を指します。

リンゲルマン効果が発生し、社員が「手抜き」をするようになると、3つの悪影響が生じます。

 

リンゲルマン効果の3つの弊害

社員の人数があまり多くないからといって、リンゲルマン効果が起きないわけではありません。

集団で仕事をするすべての組織には、リンゲルマン効果が発生する可能性があります。

リンゲルマン効果を回避するためには、社員一人ひとりの役割を明確にし、「手抜き」をしないような組織づくりが必要です。

リンゲルマン効果を立証した「綱引きの実験」

リンゲルマン効果を立証したのが、1913年に行われた「綱引きの実験」です。

綱引きの実験では、綱引きに参加する人数が増えるほど、1人あたりが綱を引っ張る力が低下することがわかりました。

参加者1人の貢献度を100%とした場合、参加者が5人になると1人あたりの貢献度は70%、

参加者が8人の場合は1人あたりの貢献度が半分に低下することが実験で証明されています。

1人あたりの貢献度が低下するのは、参加者が増えるほど「自分の働きが目に見えない」からです。

リンゲルマン効果を防ぐうえでは、1人あたりの頑張りや結果をいかに可視化し、当事者意識を高め、組織の活動への参加を促すかが重要になってきます。

傍観者効果との違いは「集団行動」が原因かどうか

リンゲルマン効果とよく似たキーワードとして、「傍観者効果」があります。

傍観者効果とは、周囲に自分以外の傍観者がいると、自分も傍観者と同化してしまい、当事者意識を失う現象です。

リンゲルマン効果も、社員が当事者意識を失うという点で同じです。

しかし、リンゲルマン効果は傍観者の有無にかかわらず、なんらかの集団行動が発生するすべての組織で起きる可能性があります。

 

リンゲルマン効果を発生させない2つの対策方法

リンゲルマン効果が発生し、手を抜く社員が出てくると、企業組織としての生産性が大きく低下します。リンゲルマン効果の対策方法は次の2つです。

個人の貢献度を「見える化」する

「綱引きの実験」からわかるように、「自分の働きが目に見えない」という心理がリンゲルマン効果を誘発します。

そのため、個人の評価、頑張り、貢献度を「見える化」する仕組みづくりが必要です。

具体的には、人事評価システムの見直しが対策として挙げられます。

しかし、個人の結果や業績だけでなく、業務プロセスも評価し、「自分の働きが見られている」という心理状態を作り出すことが大切です。

たとえば、社員同士が相互に評価しあう「相互評価システム」や、上長が部下の仕事ぶりを定期的にフィードバックする「1対1面談」、

中堅社員が若手社員をサポートする「フォロワーシップ」といった施策が有効です。

少人数のグループに分ける

また、リンゲルマン効果は人数が増えるほど起きやすくなるため、社員を少人数のグループに分けるのも有効です。

グループワークを増やすことで、リーダーの目が隅々まで行き届くようになり、社員が手抜きをしづらくなります。

また、社員の目線から見ても、周囲の努力や頑張りが目に見えやすいため、健全な競争原理が働き、より主体性を持って業務に取り組むようになります。

 

リンゲルマン効果の原因を知り、社員の「手抜き」対策を

リンゲルマン効果は、集団で行動する人数が増えるほど、1人あたりの生産性が低下する現象です。

1913年の「綱引きの実験」により、リンゲルマン効果が起こりうることが立証されています。

リンゲルマン効果を防ぐためには、人数が多いから「自分の働きが目に見えない」という心理を取り除くことです。

そのため、人事評価システムの見直しや、少人数のグループワークの増加、社員の参加を促す仕組みづくりなど、

社員の働きを見える化する仕組みをつくりましょう。

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