中小企業の業績を最短距離で伸ばすなら株式会社武蔵野の経営コンサルティング

株式会社武蔵野経営サポート事業部

MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2023/03/27 15:51

経営

経営者に必要な考え方とは?今の時代を生き抜くためにするべきことや求められる能力

読了まで約4分

感染症の拡大、悪化する社会情勢など変化の激しい現代において、企業が生き残るには経営者の存在が重要な意味を持ちます。
顧客の創造、人材育成、事業の成長など考えるべきことは多く、経営者の判断が企業の存続に与える影響は大きいといえるでしょう。

本記事では、経営者の考え方について、経営者に求められる能力や経営者に不向きな考え方など、経営者として気になる課題をさまざまな方向から解説します。
これから経営者になる方、もしくはなったばかりの方はぜひ、参考にしてください。

 

経営者と社長・従業員・創業者との違い

経営者としての考え方を理解する前にまずは、経営者は社長や従業員、創業者と何が違うのかについて解説します。

経営者と社長は立場が異なる

経営者と社長は、企業によっては同じ意味で使われる場合もあります。
しかし、厳密には経営者と社長の立場は同じではありません。

経営者とは、会社経営の責任者です。会社が行う事業を維持・発展させることが役割となります。
これに対し社長は、会社の代表者です。代表として事業を指揮することが役割となります。

また、代表者であるため、社長は基本的に1つの会社に1人だけです。
しかし、経営責任者である経営者は、専務や常務などいわゆる経営陣といわれる人も含まれるため、1つの会社に複数人存在します。

経営者と従業員は仕事に対する目線が異なる

経営者と従業員の最大の違いは、従業員は会社の雇用されている存在という点です。
そして基本的には部署やチームに配属され、それぞれに与えられた職務を全うするのが役割となります。

経営者は、事業の維持や発展が役割となるため、会社全体を俯瞰で捉え考えていかなくてはなりません。
そのため、長期的な視点で数年先を見据える思考が重要であり、目の前の職務を全うするのが役割の従業員とは、そもそもの目線が異なります。

経営者と創業者の違い

創業者とはファウンダーとも呼ばれ、会社を設立した人を指すものです。
そのため、創業者は経営者や社長といった役職ではないため、会社での大きな役割はありません。

ただし、創業者は、自身が設立した会社の経営を手掛けるケースが多く、法的な役割として代表取締役に就任することが一般的です。
代表取締役の役割を終えた後、会長として会社に残るケースもあります。

 

優秀な経営者の考え方とは

経営に成功している優秀な経営者はどのような考え方で経営を行っているのでしょうか。
ここでは、主なものとして3つの考え方を解説します。

明確なビジョンや理念を持っている

経営者は、明確なビジョンや理念を持ち、従業員はもちろん取引先やサプライヤーなど対外的にも示していかなくてはなりません。
そのためには、企業としての方向性や目標について、どのようにしていくべきかをしっかりと考える必要があります。

ビジョンや理念が曖昧では、従業員はどこへ向かえばよいかもわかりません。
先頭に立ち導いていくには、明確に誰もがわかりやすい言葉で伝えるための方法を考え抜くことが重要です。

目先のことだけでなく先のことも考える

経営者は、目先の成功だけを考えていては、大きな成果を果たせず将来に大きなツケを残すことになってしまいます。
企業の維持・発展を実現させるには、常に3年先、5年先といった先を見据えた思考が欠かせません。

また、さまざまな立場の人の意見に耳を傾けることも重要です。
変化の激しい今、自分だけの考えに固執していては、適切な判断もできません。
たとえ自分にとって不利な意見であっても冷静に受け止め、柔軟に考えられるのが優秀な経営者といえるでしょう。

常に成功する方法を考えている

困難ではあるがやらなくてはならない場合、優秀な経営者はやることを選択し、次にどうすればできるか、実現できるかを考えます。
できない理由をいくら考えてもそれは時間の無駄でしかないでしょう。
優秀な経営者は決して時間を無駄にしません。

どのような困難であっても常に成功する方法を考え、その姿勢を従業員に示していくことも経営者に求められる役割の一つです。

 

経営者に求められる能力

経営者にはさまざまな能力が求められますが、そのなかでも重要とされる能力は次の6つです。

論理的思考力

論理的思考力とは、ものごとを論理立てて考えられる力を指します。
経営者は複数の選択肢から最適な選択をしなければなりません。

論理的思考力があれば、物事の優先順位を素早く判断できるようになり、さまざまな問題の最適解を最短距離で見つけ出すことが可能です。

また、就業員に説明する際も、筋道を立ててわかりやすく伝えられるため、間違えた方向へ進んでしまうリスクを避けられます。

戦略的思考力

戦略的思考力とは、企業が立てた目標に対して適切な戦略や行動を考える力です。
目標達成に向け、自社が持つリソースをどのように配分し、活用していくかを考える力がなければ、競合との差別化もできず、顧客に選択してもらえる企業にはなれません。
そのために必要なのが戦略的思考力です。

戦略的思考力を持つには、自社の現状と自社が属する市場の現状を正しく理解することやマーケティングの知識が欠かせません。

漠然と予算や人員の配分をするだけでなく、さまざまな状況に応じた柔軟な思考が必要となるでしょう。

ヒューマンスキル

経営者は、従業員のほか、取引先や株主、債権者などさまざまなステークホルダーとのコミュニケーションが欠かせません。
そのため、対人関係を良好に保つ能力であるヒューマンスキルは必須の能力です。

従業員に方向性を示すリーダーシップ、協力者を増やし信頼関係を構築する協調、従業員の成長を支援するコーチングなどのスキルを備えることなどが経営者には求められます。

決断力

経営者に必要なスキルの一つとして決断力が挙げられます。
従業員は経営者の方針や決断がなければ動くことができません。
経営者の決断が遅れることで、競合に先を行かれてしまうケースも珍しくないでしょう。

ビジネスのグローバル化が進む現在、海外企業の新規参入が増加しています。
外資系企業は日系企業と比較して意思決定力が早いことが多いため、競合争いのなかで生き残るためには、経営者の素早い決断が求められます。

情報リテラシーとビジネススキル

前述した戦略的思考力や決断力を持つには、情報リテラシーとビジネススキルが欠かせません。
経営に関する知識はもちろん、財務や経理、マーケティング、人事や契約に関わる法律など、さまざまな分野のスキルがないと適切な戦略策定や決断も難しいでしょう。

経営者がそれぞれの分野の専門家になる必要はありませんが、社内の専門家と連携を取りつつ、最低限の情報リテラシーとビジネススキルを持つことが、戦略的思考力や決断力の獲得にも繋がります。

人を動かす能力

経営者にはさまざまな知識やスキルが求められますが、すべてを一人で実現できるわけではありません。
会社はチーム単位で動くため、経営者には目的に応じて人を動かす能力が求められます。

人を動かすには、これまで挙げた能力のなかでも、論理的思考力やヒューマンスキル、決断力などが必要です。
日頃から従業員とのコミュニケーションを欠かさず、必要な時は適切な説明ができ、明確な決断をする姿勢を示すことで、従業員が納得して動けるようになるでしょう。

 

経営者に不向きな考え方

経営者に向いた考え方があれば、逆に経営者には不向きな考え方もあります。
ここでは、経営者に向かない人の考え方について紹介します。

一定の価値観に従った考え方しかできない

経営者に必要な要素の一つに柔軟性が挙げられます。
変化の激しい現代において、一定の価値観に従った考え方しかできない経営者は時代についていけなくなるでしょう。

また、一定の価値観だけに従って進めていると、経営者が変わった時に経営が滞ってしまうリスクも考えられます。
将来的に自分がいなくなる時はスムーズに引き継げるよう、常に柔軟な思考を持つことが重要です。

新たなことを学んでいく考えを持てない

変化が激しく1年先の予測も難しいこの時代を、「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Complexity:複雑性」「Ambiguilty:曖昧性」の頭文字を取り、VUCAの時代と呼んでいます。

VUCAの時代に生き残っていく会社をつくるには、経営者としてどのような変化があっても対応できるよう、常に新しいことを学ぼうという意識が欠かせません。
新しいことを学ぶ意識がない経営者は、変化にも対応できず取り残されてしまうでしょう。

物事を狭い視野でしか考えられない

経営者は会社を俯瞰でとらえ、長期的な視点で成長させていかなければなりません。
そのため、目の前しか見ないと視野が狭くなり、適切な判断もできなくなってしまうでしょう。

例えば、固定費を抑えるために狭いオフィスに移転すれば、業績が上向いた際に雇用を増やしにくくなり機会損失につながる可能性が高まります。
短期的にマイナスであっても、将来的にプラスにするには、視野を広く持って考えることが重要です。

 

優秀な経営者の考え方を持つためにすることとは

これから経営者になる、もしくは経営者になったばかりの方に向け、どのような点に注意することで、優秀な経営者の考え方を持てるようになるのかについて解説します。

自分の人間性や価値観を客観的に判断し省みる

経営者の人間性や価値観は会社経営にも影響を与えるため、自分はどういう人間なのか、性格や人格、特徴を客観的に省みる必要があります。

経営者として、自身の人間性や価値観を客観的に判断するには、エニアグラムの活用がおすすめです。
エニアグラムとは、人の性格を9つの類型でとらえ、似ている性格をいくつかのタイプにくくることで、その人の性格の特徴を全体像として判断するものです。

経営者としての人間性や価値観を確認したい場合は活用してみてください。

俯瞰的考え方ができるように鍛える

経営者は目の前の事象に一喜一憂するのではなく、常に客観的な目線で物事全体を俯瞰でとらえなければなりません。
物事を俯瞰的に考えられるようにする方法としては次のような思考の訓練が効果的です。

  • 相手の立場に立って考える
  • 一方向ではなくさまざまな面から見て考える
  • 起きた出来事を最初から振り返って考える
  • 仕事の全体像から考える

これらの施行訓練を繰り返し行うことで、あらゆる事象について俯瞰的にとらえ、考える癖を身に付けられるようになります。

従業員と繋がる機会を大切にする

従業員とのコミュニケーションを行い、常に現場の情報を把握しておくことも経営者としての考え方を身に付けるのに重要なポイントです。
従業員の不満や改善して欲しい点を聞くことで、戦略的思考力や決断力、人を動かす力などの能力も鍛えられます。

経営者は基本的に従業員と接する機会が少ないため、コミュニケーションを取るには、1on1ミーティングやアンケートの実施など具体的な機会を設けるようにすると良いでしょう。

 

経営者としての考え方に迷ったらコンサルに相談するのもおすすめ

経営者の主な役割は、会社経営の責任者で、会社が行う事業を維持・発展させることです。
そのため、常に会社全体を俯瞰的にとらえて考える必要があります。

ただし、これから経営者になる、もしくはなったばかりの方は、不安もあり迷うことも多いでしょう。
そうした際には、コンサルに相談するのもおすすめです。

人に相談することで頭のなかが整理され、経営者としての考え方も身に付き、従業員にも示していけるようになります。

また、コンサルへの相談によって経営者の考え方が身に付けば、経営計画書の作成にも大きな効果が期待できます。
経営計画書の作成ができるようになれば、企業としてもより成長していくことが可能です。

経営コンサルティングを行う株式会社武蔵野では、経営計画書の作成手順や活用事例を無料でご提供しています。
経営計画書のフォーマットをプレゼントしているので、お気軽にご活用ください。

武蔵野のサービスに
ご興味が出てきた方

CONTACT