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武蔵野コラム

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イニシャルコスト(初期費用)とは?ランニングコストとの違いや削減方法を紹介

この記事は約3分で読めます。

起業や新規事業立ち上げの際、設備やシステムを導入するイニシャルコストがかかります。
イニシャルコストは新たな事業の成功には欠かせない費用ですが、むやみに使い過ぎればその後の事業継続が困難になるため、慎重に決めなくてはなりません。

本記事では、イニシャルコストの概要やランニングコストとの違い、イニシャルコストを抑えるメリット、具体的な削減方法についてお伝えします。
会社設立を検討している経営者や、新規事業を任されることとなった事業部長などの管理職のかたはぜひ、参考にしてください。

イニシャルコストとは|日本語の意味・英語の略称は?

イニシャルコストとは、「Initial(初期の、最初の)」と「Cost(費用)」を合わせた言葉で、意味は初期費用です。
また海外では、Initial Costを短縮してICと呼ばれることもあります。

基本的には新たにオフィスを構える際にかかる敷金や礼金のほか、設備やシステムを新たに導入する際にかかる費用など、支払いが1回のみの費用を指すものです。

ランニングコストとの違い

イニシャルコスト同様、ビジネスシーンでよく使われる言葉としてランニングコストがあります。
ランニングコストのランニングとは「走る」という意味ではなく、「経営する、運営する」といった意味で、導入した設備やシステムを維持管理するための費用です。

たとえば、新オフィスの入居にかかる敷金や礼金はイニシャルコストで、毎月支払う家賃はランニングコストになります。
ほかにも、空調機器の購入はイニシャルコストで、定期的な清掃やメンテナンスにかかる費用はランニングコストと考えられます。

 

イニシャルコストの具体例

イニシャルコストがかかる主なシーンとしては、「株式会社設立時」「フリーランス開始時」「新規事業開始時」です。
それぞれのシーンでどのようなイニシャルコストがかかるか解説します。

株式会社を設立するとき

株式会社を設立する際にかかる主なイニシャルコストは次のとおりです。

フリーランスになるとき

会社を退職し、フリーランスになる場合もさまざまなイニシャルコストがかかります。
ここでは、そのなかでも主なものについて見ていきましょう。

新規事業を始めるとき

会社のなかで新たな事業を開始する際にもさまざまなイニシャルコストがかかります。
主なものとして挙げられるのは次のとおりです。

 

イニシャルコストを抑えるメリット

イニシャルコストを抑えることで得られる主なメリットは次の2点です。

早期に投資を回収して利益を生み出せる

イニシャルコストを抑えれば、早い段階で利益確保がしやすくなるでしょう。
一方、イニシャルコストをかけ過ぎてしまい、投資回収が遅くなるほど、事業撤退の危険性が高まります。

ただし、イニシャルコストを抑え過ぎると、ランニングコストが高騰してしまい利益率が下がってしまうケースも少なくありません。
そのため、ランニングコストとのバランスを考えながらイニシャルコストを決めていくことが重要です。

失敗しても再スタートしやすい

イニシャルコストを抑えれば、万が一、事業が失敗したときも損害を最小限に抑えられるため、再スタートが容易になるのもメリットです。
反対に、イニシャルコストをかけ過ぎて損失返済に時間がかかれば、再スタートが遅くなってしまうでしょう。

ビジネスを成功させるには、常に成功した場合と失敗した場合の両方を考えておく必要があります。
万が一、ビジネスが上手くいかなかった場合でも迅速な回復を実現させるため、イニシャルコストをかけ過ぎないようにすることが重要なポイントです。

 

イニシャルコストの削減のコツ

イニシャルコストを抑えるにはコツが必要です。
ここでは、イニシャルコストを削減するために欠かせない2つのコツを紹介します。

中古・リサイクル品やサブスクを利用する

イニシャルコストを削減するには、中古・リサイクル品の利用がおすすめです。
業種にもよりますが、デスクやチェア、棚などは新品にこだわらず、中古やリサイクル品を活用してみましょう。

ただし、空調やプリンターなどはあまり古いものにすると点検や修理でランニングコストがかかり過ぎる危険性があるので注意してください。

また、サブスクリプションサービスもイニシャルコスト削減に効果的です。
買い切りにすると高額なイニシャルコストがかかりますが、サブスクリプションサービスであれば、同質の製品がイニシャルコストをほとんどかけずに入手できます。

購入するものにより、中古・リサイクルでも問題ないもの、サブスクリプションサービスがお得なものがあるため、事前にしっかりと検討したうえで適切な方法を選択しましょう。

専門家に協力依頼する

すべてを自分でやろうと思わないこともイニシャルコスト削減のポイントです。
たとえば、株式会社を設立する際の法定費用は、士業に相談したほうがスムーズに進み余計な手間がかかりません。
その時間をマーケティング戦略の立案に使ったほうが成果も上げやすくなるでしょう。

また、融資であれば金融の専門家、経営であれば経営戦略の専門家への依頼がおすすめです。
専門家に任せられる部分は思い切って任せたほうがコストを抑えられます。

 

イニシャルコストをコントロールして事業運営を進めよう

イニシャルコストとは、基本的に支払いが1回のみの費用を指すもので、日本語では初期費用と訳されます。
まだ成果が上がるかどうか未知数な部分もあるため、出費をできるだけ抑えることで早期利益創出の可能性も高まるでしょう。

イニシャルコストを抑えるコツは、中古やリサイクル品を上手く活用しつつ、士業や金融のスペシャリストなど専門家の意見を取り入れることが重要です。
また、もう一つのポイントとして長期的な経営計画の作成も欠かせません。

経営計画書の作成により、何を目指し3年後5年後にどうなっていたいのかが明確になります。
その結果、何に投資をすべきかも見えてくるでしょう。
未来を見据え計画を立てることが適切なイニシャルコストの活用につながります。

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