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武蔵野コラム

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【図解付き】マトリックス組織とは?特徴やメリットをわかりやすく解説

この記事は約4分で読めます。

企業の組織構造は、事業の生産性やリソース管理に大きな影響を与えます。経営改革の一環として、まず組織構造の刷新に取り組むのもひとつの方法です。

企業の組織構造には、ピラミッド型の階層構造の「ヒエラルキー組織」や、グローバル企業に多い「マトリックス組織」、上下関係が存在しない「ホラクラシー組織」など、さまざまなものがあります。

この記事では、そのうちのマトリックス組織の特徴や、企業にもたらすメリット・デメリットについて解説します。

マトリックス組織とは?

マトリックス組織とは、2つの異なる部門を縦横で組み合わせ、それぞれの特性を活かす事業展開を行う組織構造です。

マトリックス組織の代表的なモデルが、現代のグローバル企業です。

現代のグローバル企業では、縦軸に営業、製造、研究開発といった職能部門、横軸に日本・アメリカ・中国といったエリア部門が並び、職能部門のリーダー(ラインマネージャー)とエリア部門のリーダー(エリアマネージャー)が協力し、部門横断的に仕事を進めます。

たとえば、同じ営業部門でも、日本・アメリカ・中国といったエリアごとに特性が違います。

そこで、エリアごとに複数の営業プロジェクトをつくることで、地域特性に合った営業活動を展開できます。

2つの部門をかけ合わせるマトリックス組織は、これまでの伝統的な組織構造と比べて、柔軟な事業展開が可能な組織構造です。

マトリクス組織が産まれた経緯

マトリクス組織は、1960年代にNASAが「アポロ計画」を進行する際、航空宇宙産業企業に推奨したことから広く知られるようになりました。

アポロ計画では、「プロジェクトマネージャー制」を導入し、プロジェクトごとにマネージャーを配置し、機能別組織にプロジェクトチームが横串を刺すような編成がされました。

NASAはマトリクス組織が有効であることを証明し、それ以降複雑なプロセスを行う企業では、マトリクス型組織のマネジメントシステムが導入されており、これによって複雑なオペレーションに対応しています。

 

マトリックス組織の3つのタイプ

マトリックス組織には、大きく分けて3つのタイプがあります。

  • ストロング型
    独立したプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)を設置し、プロジェクトマネージャーが個々の事業展開を統括する

  • ウィーク型
    プロジェクトマネージャーを設置せず、各部門のメンバーが自主的に協力しあい、事業展開を行う

  • バランス型
    各部門の現場からプロジェクトマネージャーを選任する、ストロング型とウィーク型の中間のタイプ

もっともコストがかからないのはウィーク型ですが、プロジェクトマネージャーを設置するストロング型には、指揮命令系統がわかりやすいという利点があります。

自社の特性に合わせて、マトリックス組織のタイプを選びましょう。

 

「プロジェクト型組織」「機能型組織」との違いとは?

マトリクス組織は、「プロジェクト型組織」「機能型組織」双方のメリットを併せ持つと言われています。
どのような違いがあるのか、具体的に紹介します。

プロジェクト型組織

プロジェクト型組織とは、プロジェクトごとにプロジェクトチームを構成する組織のことです。

同じ共通目的のために、一時的にさまざまな部署から人員を集めてチームを構成します。目的に合わせてその業務に特化したメンバーが集められるため、意思疎通が図りやすく、業務の遂行がスムーズです。

マトリクス組織との大きな違いは、目的達成後に組織を継続するかどうかの点にあります。

プロジェクト型組織はプロジェクト終了後に解散しますが、マトリクス組織は解散せず所属のままになります。

機能型組織

機能型組織とは、企業のトップの下に開発、製造、営業、販売、人事など「機能」ごとに部署が設けられている組織構造のことです。

マトリクス組織との大きな違いは、連携の部分にあります。
機能型組織はその部署のみで機能しますが、マトリクス組織は部署だけでなくエリアなど複数の単位によって構成されています。

他部署との連携は機能型組織のほうが取りやすいでしょう。

 

マトリックス組織の2つのメリット

マトリックス組織には、ほかの組織構造と比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、マトリックス組織の2つのメリットを解説します。

人的資源を有効活用できる

マトリックス組織では、社員が複数の事業へ部門横断的に関わって仕事をするため、人的資源を有効活用できます。

マルチプレイヤーを生み出せるため、新しく人材採用を行う必要がなく、限られた人的資源で事業展開を行えます。

グローバル展開に強い

マトリックス組織の採用事例が多いのが、積極的に海外展開を行っているグローバル企業です。

縦軸に職能部門を置きつつ、横串を通すようにエリア部門を組み合わせることで、進出先の地域特性に合わせた柔軟な事業展開が可能です。

 

マトリックス組織の2つのデメリット

マトリックス組織には、デメリットも2点あります。メリットとデメリットを比較し、自社に合った組織構造を選択することが大切です。

組織内で対立が生じやすい

マトリックス組織は2つの部門を組み合わせ、縦横の関係を作り出す組織構造です。
同時に2人のリーダーが存在するため、指揮命令系統が混乱し、組織内で対立が生じる可能性があります。

組織内の対立を避け、スムーズに組織構築を行うには、マネジメント層のコミュニケーション能力が求められます。

2つの部門で緊密にコミュニケーションを取り合い、協働していく姿勢が必要です。

リソースの配分がむずかしい

また、マトリックス組織にはリソースの配分が難しいという欠点があります。

従来は、営業、製造、研究開発といった職能部門だけで仕事をしていました。
マトリックス組織では、ここに日本・アメリカ・中国といったエリア部門などをかけ合わせ、複数のプロジェクトが乱立します。

プロジェクト同士でリソースの奪い合いが起きるリスクもあり、投資効果や費用対効果の見極めが必要です。

 

マトリックス組織の強みや弱みを知り、組織改革への着手を

マトリックス組織は、複数の部門を横断的に組み合わせ、それぞれの部門の特性を活かした事業展開を行う組織構造です。

積極的に海外進出を狙うグローバル企業から、比較的事業規模が小さく、限られた人的資源を有効活用したい企業まで、さまざまな企業に採用事例のある組織構造です。

自社の特性にあったマトリックス組織を採用しましょう。

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