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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2020/08/21 13:34

経営

経営改善・方針決定の要。資金繰り表について詳しく解説

経営において、損益を把握しておくのは必要不可欠です。

しかし、資金にフォーカスした収支把握は意外とできていないこともあるのではないでしょうか。

たとえ利益が出ていても、手元に資金がなければ、会社は倒産することもありえます。

資金の収支や過不足を可視化するために、「資金繰り表」を作成しましょう。

 

資金繰り表とは

資金繰り表とは、現金の入金・出金の流れや過不足を把握するための表です。

現金に焦点を当てているという点で、売り上げや仕入れに基づいた損益を把握する損益計算書とは異なります。

 

損益計算書上での収益や支出は、ときにクレジットカードによる売り上げだったり、

買い掛けでの仕入れだったりするため、実際のお金の動きとはタイムラグが生じます。

すると、業績は黒字なのに現金がない、いわゆる「黒字倒産」に陥る可能性があるのです。

こういった事態を防ぐために、資金繰り表について学び、適切に活用することで、現金の過不足を常に把握する必要があります。

 

資金繰り表を作るメリット

資金繰り表には、「実質資金繰り表」と「予定資金繰り表」の2種類があります。

実質資金繰り表は、過去から今までの現金の流れを把握するものです。

予定資金繰り表からは、将来の現金の流れを見通せます。予定資金繰り表があることで、売掛金の回収を強化したり、

銀行融資を受けることを検討したりと、黒字倒産を防ぐ経営戦略をあらかじめ立てられるのです。

また、2種類の資金繰り表を照らし合わせることで、資金繰りが計画通りに進んでいるかチェックしたり、

問題点を解決したりするのに役立つでしょう。

 

資金繰り表の作り方

STEP1:資金繰り表作りの準備

ここで紹介する資金繰り表は、月次試算表をもとにエクセルで作ります。

まずは、エクセルがインストールされているパソコンと、会社の月次試算表を用意しましょう。

STEP2:エクセルの準備

エクセルに月次試算表を入力するため、新規のエクセルファイルにシート(タブ)を3つ作り、

それぞれ「資金繰り表」「BS」「PL」と名前をつけておきます。

STEP3:月次試算表の入力

次に、月次試算表の内容を入力します。まず、

作成したPLシートに、月次試算表の損益計算書の項目を入力します。

念のためA列は空けておき、B列に勘定科目、C列に当月数値を入れましょう。

D列、E列以降は、今後の月ごとの数値を入力していきます。

 

BSシートには貸借対照表の項目を入力します。

PLシートと同様、B列は勘定科目、C列は当月数値です。勘定科目の名称や数値がズレると計算がおかしくなってしまうので、

月次試算表に記載されている内容を正しく入力しましょう。

STEP4:資金繰り表のフォーマットを作成

PLシートとBSシートの入力が終わったら、3つ目のシートに資金繰り表のフォーマットを作成します。

まず、B列に入金・出金の大項目を作成しましょう。

一般的な大項目は「月初現預金残高」「経常収支」「財務収支」「月中現預金増減」「月末現預金残高」です。

 

「経常収支」には「経常収入」と「経常支出」の中項目を作ります。さらに

「経常収入」には「売り上げ収入」「その他の収入」、

「経常支出」には「仕入支出」と「その他の支出」の小項目を作るとわかりやすいでしょう。

「財務収支」には「借入収入」と「借入返済」の中項目を作り、それぞれ借入先ごとに小項目を作ると管理しやすくなります。

STEP5:資金繰り表の計算ロジックの作成

次に、具体的な計算ロジックの作成をしていきます。

まず、資金繰り表の月初現預金残高にBSシートの前月の現預金残高、

月末現預金残高にBSシートの当月の現預金残高がそれぞれ入るようにリンク設定しましょう。

月中現預金増減は、月末現預金残高―月初現預金残高となるように数式を入力します。

 

経常収入のうち、売り上げ収入は、

「PLシートの当月の売上高+BSシートの前月末の売掛金―当月末の売掛金」になるように数式を入れましょう。

また、経常支出のうち、仕入支出は、

「-(PLシートの当月の仕入高+BSシートの前月末の買掛金―当月末の買掛金)」とします。

支出なので、―(マイナス)をつけ忘れないように注意しましょう。それぞれの小項目は直接数値を入力します。

 

経常支出のうち、人件費など細かい支出は、

現金を支払ったときに費用として処理する「現金主義」と発生時に未払い処理する「発生主義」で入力法が異なります。

現金主義であれば、PLシートの当月の同項目を反映させるようリンクを設定しましょう。

発生主義の場合、例えば「当月末締め、翌月払い」であれば、先月の同項目を当月の資金繰り表に発生させるようリンクを設定します。

財務収支には、その月の借入金収入や返済額を、元本と利息に分けて入力します。

月次試算表とズレないよう、伝票などを確認して数値を一致させておきましょう。

STEP6:最終チェック

基本的な項目がすべて入力できたら、経常収支の「その他」項目が大きくなりすぎていないかチェックします。

「その他」が大きくなっていれば、固定資産の取得額を当月支払い項目に含めるなどの調整が必要です。

 

収支把握は経営の基本。資金繰り表から経営のヒントを得よう

企業の経営改善のためには、基本的な財務諸表だけでなく、現金の出入りもしっかり把握しておくことが大きなポイントです。

資金繰り表からは、現在の状況だけでなく、キャッシュフローに関する未来の課題も多く発見できます。

経営者にとっては、なくてはならない資料のひとつです。

ぜひ資金繰り表を活用し、健全な経営と業績アップを目指していきましょう。

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