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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2022/01/19 07:30

武蔵野社員の奮闘記

お世話になった上司とケンカ

ケアサービス事業本部部長 光本恵里香

入社後に最初に配属された第二支店では、かなり満足のいく成績を収めることができました。
最初の新卒キャンペーンでは、なんと1位を獲得しました。
しかも、新卒だけでなく、ベテランも含めた全体でもトップでした!

成果を出せたことがうれしかったのですが、何よりうれしかったのは、お客様に名前を覚えてもらったことです。
交換のためにお客様宅にいくと、普通は「ダスキンさん、ありがとね」というように、「ダスキンさん」と呼ばれることがほとんどです。
もちろん私も最初はそうでした。
しかし、回を重ねていくうちに「光本さん」と名前で呼んでいただける機会が増えてきたのです。

あるお客様からは「他の方ではなく、光本さんにお願いしたい」と指名をいただいたこともありました。
これはルートマン冥利に尽きる誉め言葉で、キャンペーンで1位を取るのと同じくらいうれしかったです。

ところで、どうして1年目から成果を出すことができたのか。
自分では、小さな工夫の積み重ねが好成績に結びついたと思っています。

たとえばいまでいう「置き配」を指定しているお客様でも、置いて終わりではなく、インターホンを押して「置いておきますね」と一言かける。
お客様に呼びかけるときは、「お客様」ではなく、なるべく個人名で呼ぶ。
お渡しする伝票に、「いつもありがとうございます」などと直筆で一言書いて気持ちを伝える……。

いずれも小さなことですが、これらを積み重ねることで、いつしか「ダスキンさん」から「光本さん」になっていったのです。

こう書くと、私がデキる女みたいですね(笑)
タネ明かしをすると、これらの工夫の多くは店長のUさん(現在は退職)から教えてもらったものです。
Uさんは私にとって二人目の店長です。
同じ女性で、いち早く店長になったこともあって、憧れの存在でした。
小山はよく「結果が出ていることをマネろ」と言いますが、私にとってはUさんの教えがそれ。
私が成果を出せたのも、Uさんが過去に成果を出したノウハウを教えてもらって、そのまま実行したからでした。

おかげで最初のキャンペーンから好成績で(最初の3カ月は何が店長でした。もちろん何にもしっかり基礎を教えていただきました!)、
最初の半期からA評価に。
私は単純なので、評価されるとうれしくなって、さらにやる気になります。
その好循環で、第二支店にいた2年のうちAが3回、Bが1回と、なかなかの高評価を続けることができました。

私をうまく導いてくれた恩人のUさんですが、実は一度だけ衝突したことがあります。

たしか入社1年目の最後のほうのキャンペーンでした。
キャンペーンでは、お客様に「こんなモップが出ましたよ」などと積極的に提案をします。
当然お客様のためになる提案をするのですが、問題はその回数です。
キャンペーンは季節ごとに行われるので、年に4回。
回を重ねるごとに、お客様からけんもほろろに断られるケースが増えてきました。

「このまえ新しく契約したばかりでしょ?」
「前もお試し断ったけど、またなの?」

こちらがよかれと思って行う提案も、たび重なればうっとうしいだけ。
お客様の気持ちもわかるので、私は自分の提案が本当にお客様のためになっているのかどうか、自信を持てなくなっていました。

一方、Uさんは私に成果を出させようと、いろいろ指導をしてくださいます。
私はそこでジレンマに陥り、とうとう「これって意味あるんですか!」と爆発してしまったのです。

私の疑問に、Uさんは「提案がいいか悪いかを決めるのはお客様」と返してきました。
冷静になればその通りだと思います。
しかし、そのときは興奮していて理解できず、その日はお互いに無視するような形になって終わりました。

家に帰ってUさんの言葉の意味を考えたら、自分が爆発したことが恥ずかしくなりました。
翌日きちんと謝りにいったら、Uさんは「わかったなら、今日も頑張ってね」と大人の対応。
もとの関係に戻れてホッとしたことを覚えています。

Uさんは退職されましたが、いまも交流が続いていて、たまに一緒に飲みに行きます。
自然に昔話になって、「光本さんはあのころ言うこと聞かなかったわよね」と笑われたりしています。
Uさんには「あのころよりは成長しましたよ」と言いたいです(笑)

 

次回は“新卒社員がふてくされた理由”

次回もお楽しみに!

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