2017.04.05

抵抗勢力にめげずに「椅子なし」を断行

経営改善コラム

抵抗勢力にめげずに「椅子なし」を断行

武蔵野のパートナー会員企業のP社は、中古パソコンの通信販売を行う会社です。T社長が就任したのは、今から約3年前。血縁のない会社にアルバイトとして入社。その後社員となって子会社を創業し、その子会社から親会社の社長になりました。

 

仕事の効率化を考えたT社長は、まず、自分の机から椅子をなくした。すると社員は、「白けた目で見ていた」とT社長は言います。「私よりも入社歴が長い社員にしてみれば、『後から入ってきた人間が社長になった途端わけのわからないことをしている』と映ったのだと思います。私のことをシラーッとした目で見ていたから(笑)。『何の嫌がらせか』と、投稿してきた社員もいました。

 

それでも気にせず、『椅子なし』を続けました。私の会社は社屋が2つあり移動が多く、私もジッとしていられないので、椅子はいらなかったんです。私は、『椅子があると落ち着いて仕事が遅くなる』クセがあった。5分でできる仕事も、座るとゆっくりしているから15分かかってしまう。だったら、椅子をなくしたほうが仕事もはかどりますよね」(T社長)

 

以前のP社オフィスには、机も椅子もムダに多く、社員数の倍近くあった。そこでT社長は机と椅子を減らし、「決められた作業スペースで、立って作業をする」方針を打ち出した。その方針に反発して辞める社員もいたが、それでもT社長は絶対に引かなかった。

 

「机だけでも、50台は捨てたと思います。パソコンを中古販売(リサイクル)するときには、ハンダゴテを使ってパソコンを修理しますが、こうした作業も、今では全員立ってしていますね(細かな作業や体調に不安があるときは、座ってもいい決まり)。

 

また、椅子がなくなったことで、作業にかかる時間が短縮されたと思います。パソコンを仕入れたら、状態をチェックして、メンテナンスをして、製品化して、写真を撮影し、ホームページに掲載したり、店舗に並べたりする。こうした一連の作業も、立つことでフットワークが軽くなったと実感しています」(T社長)

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