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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2021/09/16 09:58

経営

センスメイキングとは【組織改革/経営戦略】

今、目の前で起きている事象に対して、どのような感想を持ちどのような行動を取るかによって、

同じ状況からでもその後の展開が異なることは多々あります。

つまり物事にどのような意味づけを行うかが結果に大きな影響を及ぼすということですが、まさにそのことを「センスメイキング」と呼びます。

本記事では、センスメイキングとは何か、センスメイキングが必要とされる理由、センスメイキングの活用例などについて、解説します。

 

センスメイキングとは今起きている事象などに対して能動的に意味を与えるなどすることで状況を好転させるプロセスのこと

センスメイキングとは、これまでの経験や今起きている事象などに対して能動的に意味を与えたり、

想定外の出来事に意味づけを行ったりして状況を好転させるプロセスのことを指します。

現在の複雑化するビジネスシーンにおいては、過去の経験を参考にしたりデータ分析を行ったりしても、絶対的な「正解」を導き出すのは難しいことです。

そのような状況において、組織やチームのリーダーが現状に意味づけを行い、周囲を納得させるストーリーを語ることによって、

次の行動を起こすための推進力となるのが、センスメイキングなのです。

センスメイキングの具体例

センスメイキングを分かりやすく表現している具体例として用いられることが多いのが、雪山演習で遭難したハンガリー軍の部隊の話です。

偵察部隊が雪のアルプス山脈で遭難し、吹雪の中で死の恐怖に怯えていたところ、たまたま1人の隊員のポケットの中に地図を発見しました。

隊員たちはその地図を見ることで落ち着きを取り戻し、その地図を頼りに無事全員下山することに成功したのです。

しかし後々確認したところ、その地図は部隊が遭難していたアルプス山脈のものではなく、ピレネー山脈のものだったことが分かりました。

危機的状況においてでも、地図の存在によって「下山できる」という希望が湧いて、

納得して能動的に行動できたことがよい結果につながった、ということを示すエピソードとなっています。

 

今、センスメイキングが必要とされる理由

さまざまな要素によって先行きの見えない昨今において、

ときには事実を正確に見抜くことよりも、全員が納得する答えを導いて行動に移していくことが大事とされることもあります。

まさにそれがセンスメイキングそのものであり、組織やチームのメンバーを納得させられるだけの意味づけを行えるかどうかが、非常に重要なのです。

時代が移り変わればセンスメイキングの重要性もまた変わりゆくかもしれませんが、

こと現在においては、組織やチームに対して強い影響力を持つ人物がセンスメイキングを駆使できるかどうかが、

競争力に大きな差を生み出す要因となるでしょう。

 

センスメイキングの活用例

センスメイキングは、主に組織改革や経営戦略などで用いられることが多いです。

それぞれの場面でセンスメイキングがどう活用されるかについて、以下で説明します。

組織改革

組織の改革を行う際、改革内容が正しいかどうかは誰にも分からないことが多いです。

しかしそのような状況においてでも、今後のビジョンに意味づけを行い、関係者を納得させて変革を進めていくことが求められます。

「組織を現状の姿から変化させることにどのような価値を見い出すか」という観点において、センスメイキングを活用することができます。

経営戦略

センスメイキングによってメンバーが共通の認識を持つことができていると、経営危機に陥ってしまったときや市場が伸び悩んでいるときなど、

自社にとって逆風が吹いているときでも、しっかりとした軸がある状態で対応することができます。

経営戦略によって危機的状況を脱したい場合やポジティブな変化を起こしたい場合には、センスメイキングが非常に役立つでしょう。

 

センスメイキングに必要な3つのポイント

センスメイキングでは

  • 目標の共有
  • ストーリー
  • 具体化するビジュアライズ

という3つがポイントとして挙げられます。

目標の共有はメンバーのモチベーションにつながる

目標(ビジョン)を共有することで、メンバーは納得して能動的な行動に移せるようになります。

将来どうなるかが不明瞭な状況よりも、「将来はこうなりたい」という目標が共有されている方が、

メンバーも目標に向けてどのように動くかを能動的に考えられ、モチベーション向上にもつながるでしょう。

ストーリーはビジョンの背景を説明

ビジョンを共有した後は、設定するにいたった背景を説明しましょう。

たとえばSDGsに取り組むという目標だけがあるよりも、

事業を通して社会貢献をして成熟した社会を目指すためというストーリーまで含まれている方がより目標達成に邁進できます。

2つのポイントを踏まえて具体的な行動に落とし込む

目標、ストーリーが共有できたら、最後に目標達成に向けた具体的な行動を業務に落とし込みます。

ビジョンとストーリーの共有で高まったモチベーションを活かして、

具体的にどのような作業をしていけばいいのかを業務工程のなかに落とし込み、メンバーが納得して働けるような状態を整えましょう。

 

センスメイキングで未来への準備を

センスメイキングを活用することで、現在の状況をうまく好転させられる場合があります。

組織のリーダー的立場の人がセンスメイキングをうまく活用できるかどうかで、その組織の生産性、

ひいては未来の姿なども大きく変わってくるでしょう。

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