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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2020/12/22 21:52

経営

ケイパビリティとは

少子高齢化にともなう労働人口の減少や、テクノロジーの発展、ダイバーシティ推進に向けた社会意識の高まりなど、

企業を取り巻くビジネス環境はめまぐるしく変化しています。

市場環境の変化に対応し、競争優位性を保つためには、従来の競争戦略では不十分です。

自社の事業プロセスの「ケイパビリティ」に着目し、組織能力を高めていく必要があります。

この記事では、ケイパビリティやコアコンピタンスの意味、ケイパビリティを活かす経営戦略について解説します。

 

ケイパビリティとは明確な優位性がある「組織能力」

ケイパビリティとは、英語の「能力、素質(capability)」がもとになった言葉で、

企業組織が持つ強みやアピールポイントを意味します。

とくに市場の競合相手に対し、明確な優位性がある「組織能力」をケイパビリティと呼びます。

ケイパビリティの具体例として、たとえば次のようなものが挙げられます。

  • 物流プロセスの全体最適化を行い、ロジスティクスを実現する
  • フランチャイズとの結びつきを強化し、自社の販売力を高める
  • 作業員の意識変革を促し、自社工場の生産効率を高める

組織能力が磨き上げられているほど、ケイパビリティとしての価値が上がり、他者への競争優位性が高まります。

過酷な価格競争や相次ぐ技術革新など、市場環境の変化がスピードアップするなかで、従来の競争戦略だけでは生き残れません。

企業のケイパビリティに注目し、組織能力を高める事業戦略が必要です。

ケイパビリティとコアコンピタンスとの違い

ケイパビリティとよく似た文脈で使われるのが、「コアコンピタンス(Core competence)」という言葉です。

どちらも企業の強みや競争優位性を意味する言葉ですが、ケイパビリティは企業の事業プロセスを表す言葉であるのに対し、

コアコンピタンスは企業の技術上の強みについての言葉です。

オートバイの販売事業を例に挙げてみます。ディーラー管理を見直し、オートバイの販売網を強化するのはケイパビリティです。

一方、他者にはないエンジン技術を持っていることは、コアコンピタンスに当たります。

ケイパビリティは組織として発揮する「組織力」、コアコンピタンスは自社の核となる「技術力」だと覚えましょう。

自社の強みを活かし、ケイパビリティ・ベースド・ストラテジーの実践を

自社のケイパビリティを高め、競争戦略に活かすことをケイパビリティ・ベースド・ストラテジーといいます。

ケイパビリティ・ベースド・ストラテジーは、次の4つの原則で成り立っています。

  • 自社の経営戦略において、製品や市場よりも、事業プロセスを洗練させることを重視する
  • 自社の主要な事業プロセスを洗練させ、他社に真似できないレベルに磨き上げることで、強豪への競争優位性を発揮する
  • 事業プロセスを洗練させるため、自社のインフラに戦略的な投資を行う
  • バリューチェーン全体を見直す必要があるため、ケイパビリティ戦略にあたっては会社の経営層が中心となり、全社横断的な体制づくりが必要となる

他者の製品やサービスは簡単に模倣できますが、時間をかけて磨き上げられた事業プロセスやオペレーションは簡単に真似できません。

ケイパビリティ・ベースド・ストラテジーを実現すれば、強力な競争優位性を獲得できます。

 

ケイパビリティを創出する2つの方法

それでは、どうやって自社のケイパビリティを創出できるのでしょうか。

ケイパビリティ・ベースド・ストラテジーを実践する2つの方法を紹介します。

1. バリューチェーン全体の見直しを

まずは自社のバリューチェーンを見直し、他社への競争優位性を発揮できそうな事業プロセスを洗い出しましょう。

ケイパビリティ・ベースド・ストラテジーの原則に従い、なるべく自社の主要な事業プロセスを選ぶ必要があります。

研究開発、生産工程、マーケティング、マーチャンダイジング、物流など、自社の事業プロセス全体を振り返り、

他者と差別化できそうなものを選びましょう。

2. 自社の強み・得意分野を活かす

自社のケイパビリティを高めるには、ただ事業プロセスを改善するだけではなく、

「模倣可能性(imitability)」に着目する必要があります。

競合他社によって容易に模倣できるようであれば、市場において競争優位性を発揮できません。

他者に模倣できないオペレーションを実現するには、自社の得意分野を活かす必要があります。

自社の内部環境を分析しても強みが見つからない場合は、市場や競合他社といった外部環境を分析することも大切です。

市場においてどのようなニーズが誕生しているか、競合他社に対し自社はどのような役割を持てるかを分析することで、

自ずとこれから伸ばすべき事業プロセスが見えてきます。

 

ケイパビリティは自社の強みを活かす競争戦略

新しい製品やサービスと違って、磨き上げたオペレーションは容易に模倣できません。

自社の事業プロセスの強みを活かすケイパビリティ・ベースド・ストラテジーによって、市場における競争優位性を確保しましょう。

自社のバリューチェーンを見直し、他社に模倣できない得意分野を見つける必要があります。

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