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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

2021/08/18 16:44

経営

グラスシーリングとは

日本だけでなく、世界各地で課題となっている「グラスシーリング」

グラスシーリングとは、性別や国籍といった本来の実力とは関係ないことが要因となり、正当な評価がされずに昇進を阻まれる状態のことです。

本記事では、グラスシーリングの起源、施策、解決するための目標について解説します。

 

グラスシーリングとは、性別や国籍により正当に評価されない状態

グラスシーリングとは、性別や国籍、人種差別といった本来の実力とは関係ないことが要因となり、正当な評価がされずに昇進を阻まれる状態のことです。

「ガラスの天井」と表現されることもあります。

なお、グラスシーリングという言葉は、女性の上級管理職昇進が阻まれる状態に対して使用されることが多いです。

このグラスシーリングは日本だけでなく、アメリカなどの諸外国でも発生しています。

たとえば、大統領選挙に立候補した「ヒラリー・クリントン」はガラスの天井という言葉に何度も触れており、グラスシーリングに対する課題を示しています。

グラスシーリングの起源

グラスシーリングが女性のキャリアパスを阻むことで最初に使用されたのは、

1986年3月24日発行のウォールストリートジャーナルにおいての「キャロル・ヘイモビッツ」と「ティモシー・シェルハード」によるものでした。

その後は1991年にアメリカ連邦政府労働省が公的に使用し、性別や国籍の違いがキャリアパスに対して見えない障害となっていることを認めています。

 

グラスシーリングにおけるデータ

世界各地だけでなく日本国内においても、このグラスシーリングは重大な問題となっています。

厚生労働省が企業規模10人以上の企業を対象に行った調査によると、2018年時点で日本の女性管理職の比率は

係長相当職が16.7%、課長相当職が9.3%、部長相当職が6.7%でした。[注1]

なお、世界的に見ると、日本の女性管理職は非常に少ない傾向にあります。

2018年のILO統計では女性管理職の割合が、アメリカ40.7%、ドイツ29.4%、イギリス36.3%に対し、日本では14.9%でした。[注2]

なお、女性管理職の割合が日本の2倍以上のアメリカでさえ、女性の大統領は選出されていません。

女性大統領の候補であった「ヒラリー・クリントン」は演説の場で「ガラスの天井を壊すこと」と、グラスシーリングについて取り上げています。

上記のようなデータから、世界各地でグラスシーリングの深刻さが問題となっています。

 

[注1]厚生労働省:「平成30年度雇用均等基本調査」の結果概要 

  https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-30r/07.pdf

[注2]データブック 国際労働比較2019[pdf]    

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2019/documents/Databook2019.pdf

 

グラスシーリングを改善するための施策

グラスシーリングによる男女格差に対し、「男女雇用機会均等法」が適用されました。

1999年4月施行の改正法では、「募集」「採用」「配置」「昇進」「教育訓練」といった差別に対しての努力義務が禁止となったのです。

また、グラスシーリングの現状を改善するためにも「積極的改善措置(ポジティブ・アクション)」については国の援助が可能となり、

2007年4月施行の改正法で「間接差別禁止」の規定が行われました。

 

グラスシーリングを打破するための目標

内閣府が目指している目標は「男女共同参画社会」です。

内閣府では、男女共同参画社会について、以下のように定めています。

“男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、

もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会”

[引用元]   内閣府 男女共同参画局:男女共同参画社会とは

https://www.gender.go.jp/about_danjo/society/index.html

つまり、性別による差別等をなくし、責任を平等に担うべきだと示されているのです。

また、内閣府は具体的な目標を掲げており、2020年までには社会のあらゆる分野において指導的地位に女性が占める割合を増やし、

最低でも30%程度となるようにすると提言しています。

とはいえ、2021年現在では未だに30%の水準に到達できそうにない状況です。

そこで内閣府は、「2030年代には誰もが性別を意識することなく活躍できる、指導的地位にある人々の性別に偏りがないような社会」を

目標としています。[注3]

通過点として、2020年代の早期に指導的地位に占める女性の割合が30%程度となるよう取り組みを進めています。

このように、グラスシーリングを改善するため、各方面からさまざまな目標が設けられています。

[注3]内閣府:共同参画 2[pdf]   

https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2020/202102/pdf/202102.pdf

 

身の回りのグラスシーリングから改善しよう

本記事では、グラスシーリングの起源や施策、改善のための目標について解説しました。

グラスシーリングは、性別や国籍といった本来の実力とは関係ないことが要因となり、正当な評価がされない状態を指します。

日本だけでなく世界各地で課題となっており、さまざまな施策が行われています。

とくに注目すべきは内閣府が掲げる「男女共同参画社会」です。

計画では、2030年代に誰もが性別を意識することなく活躍できるような取り組みが進められています。

グラスシーリングで悩んでいる人々を減らすためにも、まずは身の回りのことから改善していきましょう。

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